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2005年10月24日 外部(屋外)リモートスイッチの取り付ける意味

最近、お客様の便宜をはかったシステムとして、リモートスイッチが必要ないシステムを提案されているケースがよくあります。
しかし、セキュリティシステム設計のプロは安易にリモートスイッチ無しシステムをお勧めしていません。それはなぜ?

その答えは、リモートスイッチを設置することにより次の効果があるからです。

1.リモートスイッチ操作後、即警戒状態に出来る。

通常、防犯受信機は屋内に設置されており、在宅(在室)での警戒/解除であれば防犯受信機で行えば良いのですが、外出を行う場合の警戒/解除は、出入口にもセンサーが付いているので、防犯受信盤で警戒/解除を行うと外出時にセンサーが人間に反応して警報が鳴ってしまいます。
又、外出から帰ってきた場合にも同じように警報が鳴ってしまいます。

そこで、防犯受信機には警戒遅延(警戒操作後、一定時間センサーが反応しないようにする機能)や警報遅延(警戒遅延後、センサーが反応しても一定時間警報を鳴らさないようにする機能)が内蔵されています。
これは便利な機能だと思いますがよく考えて下さい。

警戒しても一定時間センサーが反応しない。センサーが反応しても一定時間警報を鳴らさない。ということは、侵入者が入った場合でも即警報を鳴らすことができません。
その間に侵入者がセンサー機器を破壊する可能性もあります。
防犯受信機を探し当てて機能停止状態にされる危険性もあります。
このように怖い問題があるのに、セキュリティシステム設計のプロとしてお客様にお勧めすることは出来ません。

しかし、外部(屋外)にリモートスイッチを設置することにより問題は解決します。
リモートスイッチの場合、センサーが反応しない場所(玄関の外側等)に設置しますので、警戒操作を行えば即警戒状態に入り、侵入者がセンサーに反応すれば即警報を鳴らすことが出来ます。もちろん解除操作を行えば即解除状態になります。

2.破壊された場合も警報を鳴らせます。

リモートスイッチが屋外に取り付けてあると、「破壊されて防犯システムが動作しないのでは?」と考えている方がいると思いますが、その反対です。

侵入者が破壊しようとリモートスイッチを外すと即警報がなります。
これはリモートスイッチにはある対策がされており、外されたことを検知する機能があります。

機能についての詳しい説明はしませんが、破壊やいたずら行為があると警報を鳴らせることは、防犯上必要な要素です。

3.警戒/解除状態の確認

屋外にリモートスイッチを設置することにより、現在の状況(警戒中なのか?解除中なのか?)がランプ表示でわかります。
(ランプ表示も消灯時解除、警戒も切替によって設定できます。)

以上の通り、リモートスイッチの効果は取り付ける要素を多く含んでいます。
「不格好だ!」「配線が目立つ!」「工事費がその分増える!」などの理由で取り付けないことは非常に危険です。
セキュリティシステム設計のプロが出来る限り取り付けをお勧めするのはその為なのです。

しかし、物件によっては「どうしても取り付けられない。」(配線が出来ない。リモートスイッチの設置場所がない。など)場合もあります。
このような場合にはリモートスイッチ無しシステムでご提案することもありますが、この場合には別の対策を行う必要があります。
その方法は後日、又、ご説明致します。

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