防犯ブログ
- 犯罪手口
2005年10月25日
学校の薬品器材室より劇物盗難
瓶入りの塩酸4キロ盗まれる
工業高校の工業化学棟が今月15日に荒らされ、1階の薬品器材室に保管してあった実験用の塩酸4キロ入りの瓶1本が盗まれたとの発表がありました。(以下共同通信10月21日付け記事より引用)
同校によると、15日午前9時ごろ、出勤した教諭が異常を発見。何者かが無施錠だった1階のトイレの窓から侵入し、2階の管理室から鍵を持ち出して、薬品器材室などを物色していた。同日午前零時半ごろに宿直の警備員が点検した際には異常はなかったという。
教職員ら8人ですぐに校内を点検し、硫酸や硝酸が入った容器計8個がゴミ集積所近くに放置されているのを見つけて回収した。
学校向けの防犯対策としては、「昼間の不審者侵入対策」に関してここ数年で対策を検討・実施される学校が増えましたが、以外と知られていないのが、夜間の侵入者による盗難・備品持ち出し・いたずらといった被害です。
今回の被害も
�@無施錠の1階トイレの窓から侵入されている
�A管理室には簡単に侵入され鍵を持ち出されている
�B薬物器材室の鍵が管理室に保管されているということを犯人は知っていると思われる
�C管理室や薬品器材室には侵入検知センサーなどは付いていなかったため、宿直の警備員は侵入者の侵入を把握できていない。
�D侵入者が敷地内に侵入できている
といった点に問題があるように感じます。
学校には「現金」は置かれていませんが、生徒の成績や指導内容・家族情報など「個人情報」や個人情報や貴重な研究データなどが記憶されているコンピュータ、試験用紙など、紛失すると取り返しのつかないものが多く保管されています。
又、「不審者に侵入された」という事実は、生徒に精神的ショックや不安を与えるなど、大きなダメージになります。
ぜひとも、学校の防犯対策に関してこの機会に見直しをしていただきますようお勧めいたします。 学校の防犯対策/
1.不審者を敷地内に入れさせない。門扉は施錠し、訪問者は確認したのち開錠する。遠隔開錠できる 門扉オートロックシステムをお勧めします。
2.訪問者などの様子を画像で職員室・警備室で確認する。カメラ監視システムを導入する。
3.職員室・管理室、薬物器材室、コンピュータルームなどには侵入検知センサーを設置し、夜間の不審 者侵入をすみやかに検知し警備室や管理者へ自動通報する。
4.重要な部屋への入退出は入退出管理システムを導入し、記録する。
5.1階の窓は全て夜間は施錠する。