防犯ブログ
- 子どもの安全対策
2005年12月10日
こどもに教える「イカのおすし」 防犯の心得
子どもの安全を揺るがすような事件が後を絶たず、不安な気持ちで過ごされている方も多いと思います。
地域ぐるみの活動や、学校の取り組み、最新のカメラや非常連絡システム、位置確認システムなどの導入などこどもの防犯対策は、ハードとソフト、そして個人・家庭・学校・地域のそれぞれの単位で複合的に行うことが重要です。
その中で、すぐにでもできることとして、もう一度子どもへの「安全対策」に関して話をする機会をもちましょう。
すでに、学校・幼稚園・保育園でもこどもに「安全教育」を実施されていることと思いますが、おかあさん、おとうさんが優しく語る、できればこどもの目を見て、抱きしめて語ることは、学校などで集団で聞くのとは又違う意味があります。こどもたちも不安に感じていますので、ぜひいつも以上に話をする時間を多く持ってください。
こどもたちに安全対策として話すのに、警察の方から教えていただいた「イカのおすし」をご紹介しましよう。
◎ 「イカのおすし」
・ 知らない人にはついて「イカ」ない。
・ 知らない人の車に「の」らない。
・ 助けて!と「お」お(大)声を出す。
・ 連れて行かれそうになったら、「す」ぐ逃げる。
・ 何かあったら、近くの大人に「し」らせる
子どもが興味を持つような「イカのおすし」という言い方は、なかなか面白いと思います。
大切なのは、
・「知らない人」というのがこどもには理解しにくい ということです。
最近はこどもを誘う時の言葉も非常に巧みになってきていますので、実例も交えながら説明することをお勧めします。
「お母さんの友達だけど、お母さんが怪我をして病院に入院したので連れにきた」
「猫が逃げたので探しているんだけど、見かけなかった?一緒に探してくれる?」
「小学校にはどういったらいいの」
「お父さんが呼んでいるよ」
しっかりしたこどもでも、お父さん、お母さんの名前が出たり、怪我をしたなどと言われると信じてしまうものです。(振り込め詐欺と同様で、分かっていても騙されてしまうのです)
もう一つ、「大きな声を出す」というのも、すぐになかなかできるものではありません。声を出す練習というのも必要です。特に引っ込み思案のこどもには大きな声を出すことは悪いことではないことを教えてあげましょう。(隣近所に迷惑のかからない時間と方法は必要です)
防犯ブザーもランドセルの後ろに付けるのではなく、すぐにこどもの手が届く場所に取り付けることが必要です。
もちろん鞄の中は論外。又、電池が切れていないかも時々確認しましょう。結構切れていることが多いようです。
ブザーと一緒に人の声で「助けて」と叫び声が流れる防犯ブザー「守護神」があります。
大音量の「助けて」という音声は周囲への報知にはかなり効果が高いと思いますので、総合防犯設備士としてお勧めします。
但し、いうまでもなくこれだけで子どもの安全が守れるものではなく、あくまで複合的に対策はしていく必要があることを忘れてはなりません。
こどもたちが笑顔で公園で遊び回れる・・そんな日が戻ることを心から願わずにはいられません。