防犯ブログ

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2005年12月15日 青色街灯で抑止効果検証 英国の事例参考、多発地に30基

毎日新聞によると、静岡県磐田市で、奈良、広島県に続き国内3番目の実施例として、青色の街灯で犯罪を抑止しようという試みが、13日からで始まりました。
住宅地29灯と都市公園の水銀灯1基の蛍光管を、白から青色に変えました。

この青色街灯は、00年に英国グラスゴー市で景観改善を狙って設置し、犯罪件数が減ったとの話を参考にしています。青色に鎮静効果があるためとされていますがが、科学的根拠はないといいます。
すでに奈良、広島県では実施しています。

・奈良県:今年6月より天理市、奈良市で合計31基を駅前駐輪場、住宅街に設置。現在は「きれい」「見通しがよくなった」という声も出ています。また9月から設置した奈良市の駅前駐輪場では、今年9カ月間で11件の自転車盗があったが、設置後は起きていないとのこと。

 名古屋大学の高橋晋也助教授(色彩心理学)によると、「青色の鎮静効果」自体に科学的根拠は得られていない。これまでの事例については「色ではなく青色に変えたことで結果的に明るくなり、犯罪が減ったのではないか」と分析。しかし「科学的な裏付けの有無よりも、実際に現場で効果があるかどうかが重要だ」と話しているそうです。

 「防犯環境設計」という考え方があります。
犯罪を起こりにくくするための環境をつくりあげるということで、
対象物の強化(扉・窓・金庫などの強化)、
接近の制御(侵入経路の遮断・侵入検知威嚇)、
監視性の確保(見通しの改善・防犯照明・監視カメラ)、
領域性の確保(部外者入りにくい環境づくり・コミュニティの形成)  
が上げられます。

防犯灯などで明るくするのは「監視性の確保」にあたります。
街灯などで明るく死角をなくすことで犯人が隠れにくくなり、犯行が気づきやすくなるため、犯行も起こりにくいと考えられています。10mくらい離れて顔がわかる明るさが連続していることで、犯罪を企てようと考えている者にとっては自分が見られているという意識になるため、犯罪抑止効果が高いとされています。
青色という色の効果は別として、色が変わることにより周囲から「あれ、変わったな」と注目されるだけでも監視性は高まります。それが抑止効果になっていると思われます。
また、話題が出ることで防犯について考えるいい機会になり、結果住民の防犯意識も高まりと、犯罪が少なくなることにつながると思います。

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