防犯ブログ
- 犯罪手口
2005年12月21日
「忍び込み」で500件
「忍び込み」とは、夜家人が就寝時に住宅の屋内に侵入し、金品を盗むもの
「忍び込み」は住宅窃盗の約2割を占める侵入手口で、午前0時から午前6時の間の犯行。
「空き巣狙い」と違うのは、「空き巣狙い」は家族が不在であるのに対し、「忍び込み」は家族が家の中にいるのがわかっていて侵入している点です。
先月逮捕された「忍び込み」の泥棒2人組みは、おととし4月頃からこれまでに近畿地方を中心にあわせて近畿地方を中心におよそ500件の忍び込みを自供していることがわかりました。
2人は遠方に逃走しやすいよう高速道路のインターチェンジ付近の住宅地に高級車で向かい、住人が就寝中の深夜、台所などかぎのかかっていない窓から侵入し、現金を奪う手口を繰り返していたということです。
2人は「一晩に10数件もの家に忍び込んでいた」ということで、被害総額はあわせて5千万円にものぼるとみられています。
「忍び込み」対策として下記があります。
1.鍵をかけ忘れがないように戸締まりを就寝前に必ず確認する。
「忍び込み」の場合、家に人が寝ていますので、泥棒は侵入時に大きな音を立てずに侵入します。
もっとも多いのが「無締まり」の扉・窓から。「ちょっとうっかり」もあれば、トイレやお風呂場の窓の場合は「換気のため」というのもあります。格子があると安心だと過信されている場合もあります。
2.破壊工作に強い錠前に取り替え、補助錠を見えないようにつける。
窓・扉からの侵入を防ぐのに、最低限ワンドア・ツーロックは必要です。特にピッキングやサムターン回しなどに強い錠前に変更しておくことが必要です。
3.外灯で、家の周囲を明るくしておく。
家の周囲が明るいということは、犯人が隠れる場所がないということ。犯行しにくい環境です。玄関・勝手口には必ず外灯をつけて就寝しましょう。地域で防犯灯を設置することも大切です。
4.「人感ライト」で敷地に入ったらパッと明かり点灯。
「忍び込み」は寝ている家族を起こさないように「そっと」侵入します。突然前触れもなしに照明が点灯。
これは効果大です。侵入経路に付けることが大切です。
5.敷地に玉砂利をひく。
窓に近づこうとすると足音が「じゃりじゃり」結構泥棒は嫌がるんです。石を置くとその上を歩きますので効果なし。庭を造るときには防犯も考えて造りましょう。但し、雨の日には音が聞きにくいなどがあるので補助的なものとして考えてください。
6.番犬を飼う。
人がきたら吠えるイヌを飼うことが大切です。誰にでもしっぽをふるイヌは番犬にはなりません。泥棒によってはイヌも平気だという泥棒もいますので、これも補助的なものとして考えてください。
7.セキュリティシステムを設置する。
「窓や扉をこじ開けられるとベルが鳴る」防犯のプロからするとやっぱりこの方法をお勧めします。
窓や扉が開いたままになっていると「戸締まり確認」のサインも出るので「うっかり閉め忘れた」ということもなくなります。
万が一、泥棒が忍び込んでいるのに気づいたら
・どこの部屋にいるのか推測する。
・すぐ近くではないことが確認できたら室内照明を付けると同時に、大きな声を出す。
但し、泥棒がいる場所が離れていて子供や他の家族に危害が加わらないということが前提です。
・決して戦わない。「家族の命」こそ大切です。
2階で寝ていて1階に物音がする場合など絶対に1階に下 りていかない。泥棒は武器などを持っていることも多いです。又、人数も単独犯とは限りませんので、捕まえるのは警察に任せて、警察へ通報するとともに、とりあえず家の外に退散させることが大切です。