防犯ブログ
- 放火・火災
2006年01月05日
家庭での防火対策
1月4日未明、兵庫県の姫路で発生した民家火災は、出火してから火の周りが早く小学生の5人の子どもが逃げ遅れて死亡したという悲惨な事故がありました。
火災原因は、配電盤付近がよく燃えているなど、これから出火原因を調査しなければならないそうですが、その記事の中で「フラッシュオーバー」が発生した可能性があるとの報道があります。
「フラッシュオーバー」とは何か?という疑問があります。
これは、火災で発生した熱と可燃性ガスが部屋の中に蓄積して、だんだん高温になって燃焼範囲に入った時に、部屋全体が一挙に燃え出し、火の海になる現象を「フラッシュオーバー」というそうです。
住宅火災でも非常に多い現象で、密閉された部屋の中で燃え出し、消防などが放水など何も手を加えることがなければいずれは発生する現象だそうです。
今回の様に出火してしばらく火災が発生したことがわからなかった場合、「フラッシュオーバー」が発生します。今まで知りませんでしたが、非常に怖い話です。
そこで、このようなことにならないように日頃から注意をする必要があります。
1.まず、出火原因だと思われる配電盤ですが、記事によりますと3日夜に、ホットプレートでお好み焼きをされた際に2回ブレーカーが落ちた(飛んだ)そうですが、ブレーカーが2回も落ちるのは何らかの原因が発生(電気の使いすぎ又は漏電など)したからです。
又、何度もブレーカーが落ちていたのであれば、ブレーカーも劣化していた可能性もあります。
ブレーカーは電気の流れすぎによる電気火災や漏電を防止するために設置している訳ですから、ブレーカーが落ちた場合は電気製品のチェックを必ず行う必要がありますし、たびたびブレーカーが落ちるようであれば、電気のチェックをする必要があります。
2.次に「フラッシュオーバー」が発生しないようにするためには、住宅でも火災感知警報器の設置を行う必要があります。
前記にも書きましたが、「フラッシュオーバー」が発生するのは燃え出してから部屋が高温にならないと発生しないわけですから、高温になる前に火災検知警報器で住人に知らせることが出来れば、消火活動も迅速に行えますし、逃げ遅れることも減少します。
又、日頃から火を使う場所には、自動消火装置「ケスジャン」の設置を行えば初期消火が可能です。
最後に日頃から火災には注意していても、ちょっと油断するとすぐに発生します。
特に就寝時に発生した場合には今回の様に逃げ遅れる可能性もありますので、防火対策は十分行う必要があります。