防犯ブログ
- 放火・火災
2006年02月03日
全国で放火。小学生・高校生の犯行も。
全国各地で「放火」による火災が発生しています。
驚くことに、小学生低学年による放火も発生しました。
・大分県別府市。公園や公園周辺の民家の車庫の一部など7件が放火される。ポケットに100円ライターがあり、枯れ草に火をつけるところを現行犯逮捕された。
・岩手県北上市の高校3年生。同じ高校に通う幼なじみの知人宅に放火。「陰で自分の悪口を言われていると思いこんだ」
・静岡県の54歳無職の男。静岡県財務事務所にガソリンをまき火を付ける。自動車税滞納に対する口座差し押さえに対し犯行を電話で予告し実行。「銀行口座から自動車税が引き落とされ金がなくなっていた。頭にきたので話をしようと乗り込んだ」
・広島県福山市。工業団地周辺の山林放火8件。容疑者は72歳無職の男。「マッチで火を付けた」
放火は重罪です。
放火に対する現行の法律をご紹介しましょう。
「放火して、現に人が住居に使用し又は現に人がいる建造物、汽車、電車、艦船又は鉱坑を焼損した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。]
[放火して、現に人が住居に使用せず、かつ、現に人がいない建造物、艦船又は鉱坑を焼損した者は、二年以上の有期懲役に処する。]
江戸時代 ご存知のように放火は最も重い「死罪」でした。
江戸時代の269年間の間に、江戸での火災は大小含めて1768件も発生しています。
江戸時代の建物はもちろん木造。多くの庶民は一間の長屋に住み、火事の恐れがあるからと内風呂も禁止され、台所のない「寝るだけ」のものも多かったようです。
火災が発生すると、家財道具といっても、ふとんと着物数枚、鍋1つ程度を風呂敷につつみ持ち出し、避難。火災の消火方法も、基本的には風向きから火災の発生した建物の次に延焼しそうな建物を先に壊して空き地し、火を拡大させない、という方法ですから、一度火の手が上がると大火になって大きな被害が出ました。
江戸で火災が多いのは、木造建物が密集していたことと「からっ風」による空気の乾燥、海風の強さなどが上げられます。
冬は乾燥しており、火災発生の多い季節です。
火災・放火は発生させない。・・そんな環境づくりが必要です。