防犯ブログ
- 犯罪手口(寺社仏閣)
2006年02月10日
法隆寺・浅草寺の仏像窃盗容疑者、事務所に数十台の仏像など
■法隆寺・浅草寺の仏像窃盗容疑者、事務所に数十台の仏像など
先日奈良県斑鳩町の法隆寺などの仏像が盗まれた事件で、奈良県警は8日朝、窃盗の現行犯で逮捕された埼玉県朝霞市朝志ヶ丘、ネイルサロン経営大隈光祐容疑者が使用していた東京都新宿区の事務所を捜索、仏像数十体などを発見、押収した。
調べに対し、大隈容疑者は「関東地方の寺で盗んだ。仏像が好きでコレクションにしていた」と供述している。昨年11月に木造の聖観音像(高さ約70センチ)が盗まれた東京・浅草寺での犯行もほのめかしており、県警は余罪を追及している。
調べによると、大隈容疑者は昨年10月ごろから、関東各地の寺で仏像を盗み、事務所に隠していた可能性が高いとみている。
浅草寺では昨年11月18日午後4時半ごろ、防犯カメラに仏像とほぼ同じ大きさのビニール包みを持った人物が写っており、警視庁浅草署が窃盗事件とみて捜査している。
(2006年2月8日 読売新聞)
■法隆寺仏像窃盗の容疑者「これまで50カ所の寺を回る」
法隆寺や浅草寺などで仏像が相次いで盗まれた事件で、大隈光祐容疑者が、奈良県警の調べに対し「3カ月前から仏像を盗み始めた。東京などで10数体盗んだ」と供述していることが分かった。
調べでは、大隈容疑者は事務所を構える都内を中心に、参拝者になりすまして寺社を訪問。
「これまでに50カ所くらいの寺を回った」と供述しているという。
大隈容疑者はこれまでの調べに対し、
「夢で仏様を見たので、仏像が欲しくなった」と動機を供述している。
県警は、大隈容疑者が別の仏像も狙ったとみて、器物損壊容疑で調べている。
(2006/2/10産経新聞)
自分のコレクションのために仏像を盗んだのか?販売する目的で盗んだのか?真相はまだ分かりませんが、このような仏像の盗難事件は全国のお寺で多数発生しています。
寺院は昼間は参拝者に開放していることが多く、十分に警備体制が取れているとは言いがたい状況です。侵入警戒システムや防犯カメラシステムなどの防犯対策で事前の対策をお勧めします。
<侵入警戒システム>
<防犯カメラシステム>
<寺・神社の犯罪事情>
ここ数年急増している仏像や神像の盗難被害
昨年11月から12月にかけて東京都内で仏像盗難。
・新井薬師「新井山梅照井院薬王寺」の「日光菩薩」「月光菩薩」 11月10日
・浅草寺の「裏観音」 11月18日
・普済寺の「開山門外可什和尚木像」の複製(重要文化財・約2千五百万円) 12月4日
・寛永寺の「衿羯羅童子(こんがらどうし)」「制叱迦童子(せいたかどうし)」の二木像 12月13日
・西徳寺の「親鸞聖人御木像」 12月22日
泥棒や放火犯にとって、最も重要なことは「人目に付かず確実に逃げられること」。
神社仏閣は、犯人にとって「犯行しやすい環境」ベストコンディションであるということをぜひ認識し、少しでも対策することが重要です。
■寺院は盗犯被害の他に、「放火」や「いたずら」の被害
「むしゃくしゃした腹いせに」といった犯行が非常に多いようです。
神社仏閣の場合木造建築のため、気づいたときには火が広がっていて、大切な建物な仏像や宝物などに被害が発生します。放火対策もお勧めします。
<放火対策>