防犯ブログ

  • 泥棒小話
2006年02月14日 「泥棒」ってどうしていうの?

「泥棒」の語源――ってご存じですか?
 その昔、泥棒という字は、“押取坊”と書き、「オシトリボウ」と呼んでいました。
それが略して「トリボウ」となり、「ドロボウ」となったのです。

 また別の説によれば、泥棒は、犯行中に顔を見られないように、顔を隠す方法をあれこれ考えて“泥”を塗ることを思い付きました。

 今でこそ、頭にパンティストッキングをかぶったり、帽子をかぶったりしていますが、少し前では手ぬぐいや唐草もようの風呂敷をかぶったりしていました。
まだ何もなかった遠い昔は・・というと、顔に泥を塗って、夜に犯行に及ぶとまこと、姿形が見破られない完壁な泥棒スタイルだったとか。

 次に、“棒”はどうしてかというと、もうお分かりですね。万が一に備えて、その辺りの“棒”を手にしたのです。まさしく“泥”を塗って、“棒”を持つ――そのものが泥棒の意味だったらしいのです。しかし、いくら人目につかない格好だからって、今の時代にこんな格好の人が街を歩いていたら、即御用でしょうね。

「こそ泥」なんて言葉もありますが、こっそりと泥棒をするから・・ということでしょうね。

現在の泥棒スタイルはというとこんな感じです。

●最も多いのが作業着。電気工事などを連想させる服装です。この格好で近所の屋根やベランダにいても「作業中」と違和感を感じませんよね?泥棒にとってはそこが狙い目なのです。
●空き巣狙いの場合サラリーマンスタイルも多いのです。背広とネクタイ・アタッシュケース。営業中を装って、家や店、事務所に近づきます。
●その他手口に合ったスタイルが基本です。
・葬式会場に潜り込む香典泥棒は喪服。
・結婚式場での祝金泥棒は式服で親族になりきっています。
・お寺での仏像盗難が逮捕されましたが、観光客として寺に入っていました。服装も「観光客」。
●夜に人がいるにもかかわらず侵入する「忍び込み」はやはり、闇の中で目立たない黒装束。
●手袋・ドライバー・帽子などに加えて、ストップウオッチも必需品。犯行時間を計って5分以上たつと犯行をあきやめる泥棒も非常に多いのです。

カメレオンよろしく周囲にとけ込む・違和感がないということが泥棒の服装です。
紳士だから・・・と外観だけで安心してはいけません。

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