防犯ブログ
- 泥棒小話
2006年02月02日
中学生のコンビニ強盗の巧妙でドジな手口
[回線切ったら自動通報されちゃった…中学生窃盗2人組御用 ]
こんな見出しで2月2日付けサンケイスポーツ新聞に掲載されていたドジな中学生の強盗をご紹介しましよう。
埼玉県小鹿野町で公立中学2年の男子生徒2人が、コンビニから売上金約18万円を盗んだとして、1日までに窃盗容疑で埼玉県警に逮捕された。2人は店の防犯カメラのレンズを上に向け、コードも切断して映像の消去を図った後、現金を奪い逃走。
しかしコードが切られると警備会社に通報が入る仕組みになっており、あえなく御用。用意周到な犯行のはずが、実際には年相応の?ミスを犯していた。
防犯カメラや電話線のコードを切断してからの売上金強奪−。中学2年生2人は“完全犯罪”をもくろんだつもりだったが、逆にそれでアシがつく皮肉な結果となった。
「中学生らしからぬ計画的犯行ですよ」と怒り心頭のコンビニの男性店主によると、2人はまず出入口の防犯カメラにジャンプして手を伸ばし、レンズを上に向けてから入店。店内の防犯カメラも次々に同様にした。
このとき、従業員は男性店員(32)1人。店員が雑誌を整理しているスキに2人は事務所内に侵入した。1人が防犯カメラを録画するビデオ裏にある配線の束を引っ張り出し、持ち込んだはさみで切断。もう1人がその間に室内を物色し、キャビネットから売上金約18万円を奪い、逃走した。
切られた配線は防犯カメラのものだけではなかった。配線の束には電話線やパソコンに関係するコードも含まれおり、店員は外部と連絡を取れない状況に陥っていた。
手口の鮮やかさに加え、防犯カメラを封じ、通報手段も遮断。
犯人は抜け目のない犯行と思っていたようだが、これが違った。防犯カメラのコードが切断されると、警備会社に緊急通報が入る仕組みだったのだ。
通報を受けた警備会社は110番通報。さらに防犯カメラの映像は警備会社でも録画されており「分析がいらないほど鮮明に2人が映っていた」(捜査関係者)ため、1月30日になって2人は逮捕された。
店員によると、2人は仲間2人と計4人で5日ほど前から、このコンビニを訪れていた。「店内を走り回ったり、防犯カメラの前で飛び跳ねたりしていました」という。事件当時、2人が防犯カメラの角度を変えていたときも「また騒ぎに来たかと思い、無視して作業してしまった」という。
最近の防犯カメラ録画システムの中には、防犯カメラの映像が途絶えると警報を出力するものが多く出回っています。
今回の事件でその機能が動作したかどうかはわかりませんが、今後同様の事件が多発することは考えられます。
このようなことにならないように従来の防犯カメラシステムを導入されている方々も、もう一度システムの見直しが必要です。
又、防犯カメラだけでなく、総合的な防犯対策も考える必要があるのではないでしょうか。
強盗など異常時には店員が固定式ではなく、常時携帯している無線タイプの押しボタンを押すとその場で音・サイレンを鳴らすシステムもお勧めです。