防犯ブログ
- 犯罪手口
2006年03月25日
また、「爆窃団」の被害か?
3月24日の朝に、埼玉県川越市の百貨店内の時計店で高級時計(被害額1億数千万円相当)の窃盗被害が発生しました。現在、埼玉県警で捜査を行っております。
今回の窃盗事件も新聞報道によると、「爆窃団」(店舗の外壁などを破壊して侵入し、窃盗を行う集団)の犯行の可能性があると報道されています。
このような被害から商品を守る方法は非常に困難ですが、ただ指をくわえて見ているだけでは「爆窃団」の思う壺です。どんな対策をすれば被害を未然に防ぐことができるのか?日頃から考える必要があります。
その方法として、
�@閉店後には高価な品物は金庫などの保管場所に入れる。
今回の事件報道によると、陳列ケースに保管されていた高級時計を盗まれたとのことですので金庫 など厳重な保管場所に保管していたのであれば、被害が最小限で終わった可能性があります。又、金庫も耐火金庫ではなく、防盗金庫にする必要があります。
�A侵入警戒システムによる多重警戒方法
いくら防盗金庫に保管されていても、それだけでは不十分です。合わせて侵入警戒システムも多重化して設置する必要があります。
理由として、近年の窃盗犯は防犯センサーの設置状況を下見しており、侵入警戒システムの盲点を研究した上で犯行を行いますので、簡易的な侵入警戒システムであれば簡単に侵入されてしまいます。
それらの対策として、セキュリティシステムを長年設計・施工を行っている業者に、店舗状況を確認してもらい、最新の侵入警戒システムを最新の考え方で多重的に設置する必要があります。
店舗運営を行っておられる方々の中には、これだけの対策を行えば設備費用として高価なシステムになるのではないか?とご質問をされる方もいらっしゃると思います。
しかし、簡単な侵入警戒システムで高額な商品を守ることは不可能に近い時代になっていますので、最終的には、設置をする店舗などで「費用対効果」をよく考え、その店舗に最適な侵入警戒システムを検討(導入)して頂く必要があります。
自分の店舗は自分で守ることの大切さをよく考えて頂きたいと思います。