防犯ブログ
- 泥棒小話
2006年03月27日
花どろぼう
「花どろぼうにおとがめなし」という言葉がありますが、ご存知ですか?
その言葉ができた当時は、「まあ きれいな花・・」と沢山咲いている樹から花を一輪失敬するのは、まあ許される・・ということだったのかも知れませんが、実際に盗まれる花の持ち主からすると、当時でも「けしからん!」ということだったのかもしれません。
昨今は、桜を枝から切り取ったり、野草を根から引き抜いたり・・と「窃盗」そのものの行為が目立ちます。
よくハイキングなどの帰りかで、ビニール袋に野草をいっぱい土・寝つきで持ち帰っているハイカーを見かけますが、根ごと持ち去られるとその場所から次の年にはもう芽が出ないのです。せっかくの自然が失われてしまうのです。
駅前などでプランターに花を飾ったところ、翌朝見るとプランターごと盗まれていた・・という話も聞かれます。なんど補充しても盗まれ、関係者は困惑しています。
花どろぼうは、どろぼうです。それぞれの山にも持ち主がいて、花や山菜もその持ち主の所有物なのだということを忘れてはならないと思います。
そして、全て自然の恵みが育てたものだのだということを肝に刻み、今年の桜を愛でることが正しい花の愛し方です。
本州では各地域で桜開花の声が聞かれ始めました。
当地京都でも今週には・・・と楽しみにしています。
平安時代、和歌に一枝・・というのがラブレターだったとか。
平成の現代は、メールに花見弁当?くれぐれも戸締りを忘れずお出かけください。