防犯ブログ
- 侵入手口(店舗)
2006年03月28日
百貨店時計一億円窃盗の荒っぽい手口内容
25日に「また爆窃団の被害か」としてご紹介しました川越市の百貨店三階時計売り場での高級腕時計一億円分以上が盗まれた事件の荒っぽい手口内容が中日新聞に掲載されていましたのでご紹介します。
・ベランダには階段がなく、犯人は外階段でいったん四階まで上ってから、壁づたいにベランダに移ってきた可能性が高い。外階段は普段一階の入り口ドアが施錠されているが、地面との間に約三十センチのすき間がある。
・二畳ほどの広さのベランダより角材で、ジャッキのようなものを支えながら壁を破ったとみられる。外壁はコンクリートで厚さ約四センチ。その内側はさらに厚さ約二十センチのガラスブロックになっており、この二枚が外側から強い力で破られていた。
・ベランダにはロープが固定され、地上まで垂れ下がっていた。(逃走に使用したのではないかと推測しました)
・厚さ約二十センチの石こうボードの内壁がなぎ倒され、約六十センチ四方の大きな穴がむき出しになっていた。
・高級腕時計の入っていたショーケースのガラスはこなごなに割られて商品を持ち去られた。
「こっそり」侵入して逃げるから「コソ泥」と言われていたのですが、宝石店などを狙う窃盗団の手口からはそんな言葉の語源は想像できません。「爆窃団」などというぶっそうな名称にあるように、壁に穴を開けたり、車ごと壁やシャッターにぶつかり開いた穴から侵入したり・・と大きな破壊音が発生するのを気に掛ける様子もなく犯行を行っています。
多くは外国人窃盗団で、ほとんど武器を持っており犯行途中に出くわした場合には、犯行を止めるということよりも命の安全をいかに確保するのかを考えた上で、警察への通報を行う必要があります。
被害に遭った店舗では商品被害はもちろんのこと、店舗の備品であるショーケースは破壊され、建物壁には大きな穴があき・・と修復する費用や修復中は休業せざるを得ないため休業中の売上ダウンなど窃盗による被害は多大なものになります。
朝出社して変わり果てた店舗の様子を見た従業員の精神的ショックも大きく、保険補償のない被害が多いことも忘れてはなりません。