防犯ブログ
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2006年04月25日
簡単にリセットできれば・・・
今までは考えられなかった内容の犯罪、特に少年犯罪が毎日のようにテレビや新聞で報道されています。
「親に叱られた」「むしゃくしゃしていた」「友人に陰で悪口を言われていると思った」など、理由は取るに足らないものがほとんどです。
昨日、神奈川県で発生した男子中学生による母親の殺傷事件でも、「母親の小言がうざかった」というのが理由のようです。
母親を殺すために学校を休み、部屋へ来るのを待ち構え、来たところを果物ナイフで刺す、という計画的な犯行でした。
同級生によると、小学校では図書委員を務め、本や携帯ゲームで遊ぶのが好きで、
「授業中に冗談を言い、みんなを笑わせる明るい子。怒る所をみたことがない」と信じられない様子だったようです。
最近、テレビやゲームによる脳への悪影響が取りざたされていますが、ゲームでは途中で簡単にリセットをして、最初からやり直すことが可能です。それと同じ感覚で殺人等の犯罪を簡単に犯す人が増えています。
失敗したり、結果が気に入らなければリセットすればいいんだ、と勘違いしている人もいるかもしれません。
ゲームと違い「人生はリセットできない」ということを、親や社会がきちんと子供たちに教えてあげないと、誤った道に進んでしまう恐れがあります。
家族や友人など大切な人を失ってから後悔しても元には戻りません。
防犯対策も同じように、被害に遭ってから「きちんと防犯対策をしておけばよかった・・・」「被害に遭う前にリセットできれば・・・」などと後悔しても、その時ではすでに手遅れです。
万が一の被害を想定し、事前に防犯対策をきちんと行いましょう。