防犯ブログ
- 子どもの安全対策
2006年04月28日
またも学校に不審者侵入。小学生連れ去り未遂が校庭で。
小学校で男児連れ去り未遂、ナイフ突きつけ 奈良・川西
朝日新聞にたった今掲載されたニュースです。
28日3時間目と4時間目の間の休み時間に、奈良県川西町結崎の町立結崎小学校(児童数394人)の校庭で小学1年生の男子児童が男に連れ去られそうになった事件が発生しました。
幸いにも男児は逃げて無事でした。
児童は教師に「知らないおっちゃんに『来い』と言われて手を引っ張られた。ナイフを持っていた」と話しているということです。
同小は高さ約1.2メートルの鉄製門扉の校門は閉めていましたが、警備員はおいていなかったということで、監視カメラやインターホン、侵入検知センサーの有無は新聞には記載されていませんでした。
「小学校に不審者が侵入する」
あってはいけない事件が又、発生しました。
今回は幸いにも未遂で済みましたが、何度も同様の事件が発生しているにもかかわらず、不審者は校庭内に入りました。
鉄製門扉は閉めていたとのことですが、他に出入り口はなかったのでしょうか?
監視カメラ、インターホン、侵入検知センサー・・
何らかのシステムが付いていれば、たとえ校門を不審者がよじ登ったとしても職員室で把握できたためにすぐに対策が打てたのではないか・・・
防犯に携わっている人間として、なぜ対策が進まないのかとある種の苛立ちさえ覚えます。
「予算」という言葉ができない理由としていつも挙げられます。
しかし節約すべきところを節約すれば、学校の防犯対策費は充分捻出できるのではないかと、談合や随意契約などの問題を耳にする度に感じます。
「日本の将来を担う子供たちが安心して学び、遊ぶことができる環境を作る」
これこそが、今大人が最も真剣に考え、取り組まないといけない問題だと思います。
もちろん監視カメラや防犯センサーが設置されているから万全、とはなりません。
地域・教員・親・子供が「子供(自分)の安全は自分で守る」ということをどう実現するかを真剣に考え、対策をいろいろな方面から採るということが必要です。
そのお手伝いを監視カメラ、インターホン、防犯センサー、警備員などが行います。
そしてハード面での対策にも、防犯や犯罪に関する幅広い知識が必要であり、その知識なくては単なる機器に過ぎないのです。
どうしたら犯罪者の心理に働きかけ、「犯罪抑止」を行うことができるか、
ぜひとも防犯設備士や総合防犯設備士といった防犯の専門家にお問い合わせをいただけたらと思います。