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2006年06月02日 塀の高さって高いか低いかどっちがいいの?

昔からお金持ちのお家の塀は高くて、門構えも大きくて・・・というイメージがありますよね。
刑務所なんているのはその最も好例で、塀が高くて絶対に乗り越えられないようにしています。
だから、「塀が高い方が防犯上安全」と信じていらっしゃる方も多いと思います。
中には、塀の上に割った牛乳瓶の底を付けたり「忍び返し」を付けたりして、よじ登ろうとしたら手を置いたら・・・!!というようにされていたお家も昔あったような気がします。

しかし、実際には、「9割を占める1階への侵入の内、道路から直接侵入口に至ったものが全体の95%」占めています。
つまり、泥棒は、塀や柵を乗り越えて侵入するのは少数で、ほとんどは「門扉を開けて、または開いてあった門扉から」正面から侵入するものが多いのです。

具体的に、一戸建て住宅の1階からの侵入経路は

居室、居間  の道路から直接が51.4%
玄関 の道路から直接  16.5%
台所、浴室、便所 の道路から直接 15.6%
ベランダ の道路から直接 1.8%
その他窓 の道路から直接 1.8%
                              (出典:財団法人都市防犯研究センター別冊レポート)

「狙われやすい家」つまり泥棒の好きな家は、「塀が高い、見通しが悪い、人目につかない、死角がある」ことなんです。

道路の通行人から玄関や窓などが見えて人が隠れていたり不審な行動をとったいたら見える・・というのは泥棒にとっては犯行しにくい環境であることをぜひ考えてください。

もちろんプライバシーの問題もあるし、侵入されたくない自分の領域であるということを明確にするためにも塀や柵はあった方がいいのですが、高さはあまり高くなく、透視性の高いものにするとともに、植木の剪定にも注意し、見通しを良くすることが必要です。

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