防犯ブログ
- 犯罪手口
2006年06月15日
JR駅舎事務所より金庫ごと盗む
岐阜で発生した暴力団幹部ら3人の窃盗事件。
恵那市武並町竹折のJR武並駅の駅舎窓ガラスを割って侵入、事務室内から現金約9万円などの入った耐火金庫などを盗んだ疑いで逮捕されました。
2人の容疑者は他に40〜50件の事務所荒らしも認めています。
JRの駅というと「常に人がいるので泥棒なんて入らない」と思いますよね。
JR武並駅の場所を調べてみましたが、中央線で中津川の少し手前。名古屋・中津川間は頻繁に列車が行き来しています。夜は無人駅なのでしょうか?
23時51分が最終列車の到着ですから、その後始発の5時56分までの間の犯行か・・?
などと推理小説のように時刻表を調べてしまいました。
「暴力団員が泥棒?」と不思議に思われた方もいらっしゃると思いますが、窃盗団グループに暴力団員が加わっているというのは多いのです。
多くは情報屋(どこに金があるか情報提供)及び運び屋(現場まで実行犯を車で運び、犯行後一緒に逃走する)、盗品の販売(密売)というような役割をしていることが多いのです。
外国人窃盗団などでは暴力団員の情報屋の手取りが2〜3割だったのが5〜6割に増えたのでいつどこにお金があるかを外国人窃盗団に情報提供するというように聞きました。
今回のように暴力団員そのものが実行犯として窓ガラスを割り、不法侵入して窃盗・・というのは珍しいのではないかと感じました。
金庫ごと盗まれていますので、短時間で金庫を持ち去って金庫を開けるのはどこか別の場所で破壊器具を使って・・という手口だと思われます。別の場所だと大型破壊器具も使用でき少々の音を立てても良いためそういう方法を取る窃盗団も増えています。もちろんその場で職人技で数分で錠前を開けたり側面背面などを破ってという被害も多いです。
金庫はかなり大型でも数名で数分で運び去ります。ストップウオッチを持って5分までと決めて金庫を持ち出していた窃盗団もいますので、大きな金庫といえど過信は禁物です。