防犯ブログ

  • 犯罪情報
2006年06月21日 コンビニやスーパーの食品に針混入被害全国で相次ぐ

「コンビニのケーキに縫い針=49歳男再逮捕−千葉」という見出しの記事がありました。
無職の男は船橋市のコンビニ店内で、長さ4センチの縫い針をパウンドケーキに混入した疑いで逮捕されており、先月から同じ店で3回同様の犯行を重ねていた疑いがあります。 

ここ数ヶ月で全国で数十件は針混入事件が発生しています。
かなり増えているという印象があります。

その背景には、「むしゃくしゃして」といった自己の感情のはけ口に犯行したものや、「以前その店との間に何らかのトラブルがあり(勝手に犯人がトラブルと感じているものもある)、嫌がらせに」といった理由の犯行、「おもしろい」といった針混入で店が困ったり、誰かが傷つくのを楽しむことが目的の犯行もあります。

いずれにしても、犯人はかなり屈折した精神状態であり、対象となっている物も、パン、焼きさば、から揚げ、生肉、カツといった食品や、洋服、下着、ふとんにまで及び、対応するお店の方も大変な負担になっていると思われます。

対策としては、
・売り場の店員、警備員による見回りを頻繁に行う。
・監視カメラ設置により死角をなくす。
・陳列棚の位置などを考慮し店員の目につきやすい状態にする。
・金属探知器で検査する。
・店員によるお客様へのご挨拶など声かけの徹底
などがあります。

金属探知器に関しては、大手スーパーなどで導入が進んでおり、実際に針の混入を検知するとともに、お客様に検査しているところを見せることで安心感を感じてもらえるという面もありますが、犯人に対しても抑止効果があります。

店側の「犯罪は許さない」という強固な姿勢と店員のお客様への接客時の声かけ、死角をなくすためのレイアウトと監視カメラ、金属探知器といったハード、ソフト両面からの対策が必要です。

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