防犯ブログ
- 犯罪手口
2006年08月08日
万博公園の池 珍魚密漁。100円被害も書類送検。
世の中には珍しいものを見つけたり聞いたりすると自分のコレクションにしたがる人がいます。
北海道では7日、釧路市阿寒湖で国の特別天然記念物マリモが盗まれたとみられる跡が何箇所も見つかっています。「湖底にえぐられた跡」ということですから本格的に装備をして観光客のいない早朝や夜に潜ったのでしょうか?
大阪府吹田市の万博記念公園内の池でも、国の天然記念物「イタセンパラ」などの珍しい魚が生息するため、インターネット情報などで知った“密漁者”が後を絶たない状態です。
わざわざ埼玉県からかご網を使って魚を捕獲した男(33)が窃盗容疑で書類送検されました。
被害はエビなど40匹、しめて「100円相当」
密猟者が後を絶たないため、厳しく対応したようです。
阿寒湖のマリモも、万博公園池のイタセンパラもいずれも国の天然記念物です。
大阪で捕まった男は無職で、マイカーで西日本を回りながら、公園の池などで魚を取っていたといい、「以前、ネットで万博公園の池には珍魚が多いとの書き込みがあり、趣味と実益を兼ねて、ニッポンバラタナゴを狙った」と供述したということです。
こういった観光地や風景明媚な自然の中の動植物などを盗む・・という行為をどう防ぐのか?
この対策は難しいものがあります。
フェンスなどで近寄れなくするとせっかくの自然や景色が台無しになります。
パトロールの強化などを行うとしても対象が広く万全ではありません。
「動植物」を盗んでも窃盗罪にはならない・・という思い込みがあるようにも感じられます。まずこの思い込みを無くさせるための啓蒙活動が必要です。
大切な自然。国の天然記念物。みんなの財産なのだということを広く、長く広報活動していくことが必要です。
動植物などを盗むことも罪なのだということを今回のように厳しく対応することで知らしめることしかないのでしょうか?