防犯ブログ
- 犯罪手口
2006年09月04日
沖縄で電線560万円被害
農家にとっては秋は収穫の時期ですが、最近は収穫した果物を盗まれる「農作物盗難」が相次ぎ、緊張が続いています。
青森の鶴田では「つるが」りんごが720個(リンゴ箱で約十二箱、時価六万円相当)、植えてあるつがるの木約百六十本のすべてから、満遍なくもぎ取られていました。
1年間の成果が無残に失われた・・ということに、怒りを覚えます。
最近農家から盗まれるのは「農作物」だけではありません。
沖縄では電照菊の電気設備、電線や農機具が盗まれる被害が相次いでいます。
電線なんてとお思いかもしれませんが、銅の買取価格が昨年度の約2倍に急騰しており、電線などから銅を取り出し製鉄業者に転売することが目的ではないかと推測されます。
全国でも銅製のものが盗まれる被害が発生しています。
電照菊農家の被害場所は、うるま市が十五件で最も多く、次いで沖縄市(八件)、今帰仁村(六件)。八重瀬町、国頭村、名護市、糸満市でも二、三件ずつ発生で確認されているだけで四十件。被害届けを出していないものを含めると百件を超えるのではないかとも推測されます。
菊は初秋から晩秋に花を咲かせます。「電照菊」は、ハウスの中で白熱電球で夜間照らすことにより市場での需要が最も多いお正月から彼岸に合わせて花を出荷できるようにと育てられています。夜間にともす白熱電球は太陽の代わり。ハウスの中で照らされた菊たちはまだ夏が続いていると思い、花芽を膨らませませないのだそうです。
電照菊は八月が植え付け時期で、畑に人気がない五―七月に被害に遭うケースが多いとのこと。
電線は電柱の高さ約二メートル五十の位置に張られています。夜の風景はさながら「不夜城」のようです。被害は、電線と電柱の付け根をペンチで切り取って運ぶため、脚立を用いた数人での犯行とみられます。
宜野座村漢那の農業男性(47)は、二月に約三十万円分の電線を盗まれました。
修復作業も含めると被害額は八十万円になるといい、「正月の菊は、晩夏から育てなければならないのに、間に合うか不安だ」と嘆いているそうです。
被害総額は約五百六十万円に上っています。修復費用や十分に生長せず出荷できなくなった菊を含めると、被害はさらに深刻です。
対策としては/
・小まめに雑草を刈るなど、畑の見通しをよくする。
・不定期な時間に見回りを行う。(毎日決まった時間には行わない)
・ハウス内に無線タイプの「侵入検知センサー」を設置し、侵入者があった場合には「サイレンフラッシュ付き受信機」でその場で威嚇撃退するシステムを設置する。
無線タイプのため配線不要です。