防犯ブログ
- 侵入手口(店舗)
2006年11月01日
パチンコ店強盗の手口と対策
東大阪市で10月30日に発生したパチンコ店強盗の手口はこんな感じでした。
午前0時50分。閉店後の2階事務所に二人組の男が押し入った。
2人組のうち1人は黒い目出し帽をかぶり、上下とも灰色の作業着姿だった。もう1人は、灰色の帽子を かぶり、黒い上着と青いズボンを着用していた。
男性店員36歳の顔を殴り、ナイフのようなもので脅し、「金を出せ」。
店員に金庫を開けさせ、景品交換用の現金約1000万円をリュックサックに詰めさせて奪った。
男らは、粘着テープで店員の口をふさぎ、手足を縛る。
「ビデオあるやろ」と言って防犯ビデオ用のデッキ(約100万円相当)も奪い逃げた。
男らは2階事務所に金庫があることを知っていたことなどから、店の事情をある程度知っている可能性もあると警察ではみて調べています。
1階にも店員はいましたが、強盗が入ったことを知らなかったのか、。約5分かけて自力で粘着テープをほどき、1階店内にいた別のスタッフを通じて110番通報したということでした。
同市内では今月5日、現場から約5キロ西の同市御厨栄町のパチンコ店でも、現金約800万円が奪われる事件が発生しています。
青森では景品買い取り業者が経営する景品買い取り所に、強盗。ナイフのようなものを持った男一人が押し入り、中にいた従業員の女性(56)に警察を名乗って声をかけ、ドアの鍵を開けさせたうえで、ナイフのようなものを突きつけ現金を奪った。男は徒歩で逃走したが、その後、車に乗ったかは不明。防犯カメラは設置していなかった。
東大阪のパチンコ店も、青森の景品交換所もいずれも国道沿い。車を使えば逃げるのは簡単です。
金庫の場所や防犯カメラの有無などの情報を事前に集め、周到な用意を行っての犯行だと思われます。
パチンコ店の防犯対策としては不正防止や強盗対策のために下記をお勧めします。
1)不正工作を営業時間外や休日に行うために侵入するのを検知するため侵入検知センサーを設置する。侵入検知センサーへの妨害工作をされる場合があるためセンサーへの妨害なども検知するタイプを使用する。(アンチブラインド機能付きセンサー)
2)防犯監視カメラを複数台設置し、死角をなくす。映像はハードディスクレコーダーで録画する。ハードディスクレコーダーは簡単に破壊されないよう場所を隠すとともに鍵などのかかる場所に置く。(鍵付きロッカーなど)
3)強盗発生時、無線の腕時計タイプ又は無線のカード対応の非常用押しボタン、フットスイッチなどでにはすぐに店内の店員に知らせられるようにするとともに、離れたオーナー自宅に自動通報する。(場合によっては画像伝送も行う。)
4)最近の店舗は大型化、或いは敷地が広いために警報音が聞こえにくい場合もあるため、複数台の威嚇装置をあらゆる場所に設置することが必要です。(店内はもとより、屋外にも複数台設置する。)
以上の通り、高額な現金を取り扱っていることが泥棒はわかっているため、それなりの対策を行うことが必要です。