防犯ブログ
- 個人情報盗難
2006年12月29日
島根の食品会社で大量の顧客情報の入ったサーバーごと盗難被害
島根県出雲市の健康食品販売会社「クロレラサプライ」で12月28日、顧客約79万人分の氏名や生年月日、クレジットカード番号などのデータを管理しているコンピューターのサーバー2台のうち1台(重さ約25〜30キロ)が盗まれました。
サーバーは本社1階の経理室にあり、ワイヤで棚に固定されていました。23日午前8時30分ごろ、出社した社員が1台のワイヤが切断され、盗まれているのに気付いたということです。
建物入り口はカード式の鍵で施錠していますが、発見時には開いていました。
「コンピュータを盗まれるという被害」は相変わらず多く発生しています。
車の中に置いたノートパソコンであったり、学校の教材であったり、企業や病院・老人ホームの事務所からであったりいろいろなシチュエーションですが、パソコンそのものを換金目的で盗んだり、中に入っている個人情報を目当てに盗んだり・・という被害が多発しているのです。
今回の79万人の個人情報にはクレジットカード番号まで含まれており、その情報を使用しての新たな犯罪の可能性もあります。こうした個人情報は高額で売買されていると言われています。
そのような重要なサーバー室であるにもかかわらず、どこまでのセキュリティ対策がされていたのかが新聞の被害記事には掲載されていませんでした。ワイヤーで固定・カード式の鍵だけであったのだとすると、あまりにもお粗末なセキュリティであったと言わざるを得ません。
出入管理システム・侵入警戒システム・カメラ自動録画システムなどは個人情報を管理している企業にとっては、「リスク回避のために必要な手段」だと考える必要があります。
今回の健康食品会社は、サーバーだけでなく顧客の信用を失い、社会的信用失墜というダメージまで受けることになってしまいました。来年度に向けて、顧客へのお詫び案内など計り知れない損失が発生します。
ぜひとも転ばぬ先に対策をすることが必要です。