防犯ブログ

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2007年01月05日 奈良の美術館 警備システム無しで応挙、大観など1億5千万相当が盗まれる

新年あけましておめでとうございます。今年こそ、犯罪のない安心して暮らせる社会にしていきたいですよね。
と思いながらTVのニュースを見ていて、この窃盗事件を知りました。

3日午前8時30分ごろ、奈良県桜井市初瀬の大和玉仙閣美術館で、1階出入り口のガラス扉と2階展示室の扉が割られ、円山応挙や横山大観の掛け軸など展示品計23点(計1億5360万円相当)がなくなっているのを、出勤した従業員が見つけたということです。
侵入手口は、1階シャッターがこじ開けられ、展示室のシャッターも昇降ボタンのふたを壊して開けられ、ガラス製ドアが割られていたということで ニュースでは、ガラスが割られているガラス戸扉の映像等が生々しく映し出されていました。

現場から3人分以上の足跡が見つかり、同署は複数による犯行とみられています。
応挙の「雪景山水図」(5000万円相当)、大観の「漁夫之図」(1200万円相当)と「山羊」(同)、陶芸家富本憲吉の皿などが盗まれており、2日は開館日で、午後4時20分ごろに従業員が施錠した後は無人でした。
ニュースでは、警備システムがついていなかったと紹介しており、最近できたばかりの美術館なのに警備システムをつけないなんて・・と思いながらニュースを見ていました。

同館は、近世からの日本画など約200点を所蔵する私設美術館で、館長は市観光協会長で、00年に個人で開館。
収蔵品がこれまでテレビ番組「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京系)に登場しており、元日に放映された特番でも盗まれたものとは別の円山応挙の掛け軸が800万円と鑑定されたということです。

もしかしたらそのTVを見てこの美術館の存在を知り、2日に美術館にやってきて開館中に見学を装って下見を行い、警備システムがついていないのを確かめて夜侵入したのかもしれません。

「美術館」というと大掛かりなセキュリティシステムがついている・・というイメージがありますが、こういう私設の美術館などはまだまだついていなかったり、不十分ということがあります。
せっかくのコレクションが一瞬に消え去る盗難や放火。ぜひとも対策をしていただくことをお勧めします。

美術館システム/
・閉館時には侵入をセンサーが検知し威嚇撃退。警備員に知らせる。
・監視カメラで開館・閉館中の状況を自動録画する。
・展示品を持ち出そうとするとセンサーが検知し威嚇撃退する。
・展示品に近づきすぎると警報音で知らせる。(見学者の場所から入らせない)
などシステムがお勧めです。

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