防犯ブログ
- 侵入手口
2007年03月13日
貴金属650点盗難
7日午後11時ごろ、茨城県筑西市乙の宝石販売業の男性(47)の自宅兼事務所で、屋内が荒らされているのを帰宅した男性が発見、警察に通報しました。
署員が駆けつけたところ、1階事務所にあった金庫や2階寝室から、指輪やネックレスなど貴金属約650点(計約3500万円相当)がなくなっていました。
警察は窃盗容疑で捜査しています。
調べでは、犯人は1階台所の窓ガラスを割って侵入したとみられています。男性と妻が午後2時半に外出した後は、自宅は無人でした。
男性方は今年、新築したばかりで、近く同所で宝石店を開く準備を進めていました。
警報器などは付けておらず、金庫は施錠していなかったようです。
「まさか、自分が被害に遭うなんて・・・」被害者の男性の方はこう考えているかもしれません。
防犯システムは設置されておらず、金庫も施錠されていなかった。自宅に650点の貴金属類(3500万円)を置いていながらそのような状態にあるということは、今まさにそういう心理状態かもしれません。
しっかりとした防犯意識を持つこと、それにはお金も掛かりませんし、難しいことではありません。
しかし、この防犯意識を持ち続けることは非常に難しいことと言えます。
テレビや新聞等で侵入窃盗事件が報道されるのを見て、「自分も注意しなければ」「何か対策を行わなければ」と防犯意識を持つというのは普通のことです。
しかし、時が経てばやがてその意識は徐々に薄れ、自分の問題とは考えなくなります。
自分の住んでいる家の近くで事件が発生したり、自分を含めた身近な人が被害に遭うなどしない限り、なかなか自分の問題としては考えません。
「まさか、自分が被害に遭うなんて・・・」実際に被害に遭った人の頭をよぎるフレーズだと思います。
でも、そこでいくら後悔しても盗まれた物は戻ってきませんし、壊れた物は元に戻りません。
防犯対策を行っても、それが効果的に働いて泥棒が捕まったというケースはまれでしょう。
防犯システムであれば、実際には、具体的な効果が分からないまま動作している、というのがほとんどではないでしょうか。
そこで、防犯システムの使用を止めたり、金庫の施錠を忘れたりなどの油断が、思いがけない被害につながってしまうことがあります。
目立った効果はなくとも、見えないところで、事前の防犯対策が必ず役に立つでしょう。