防犯ブログ
- 侵入手口
2007年04月09日
配水塔に侵入者?
6日午後2時15分ごろ、岐阜県可児市の松伏配水塔の定期点検に来た業者が、周囲に張り巡らされた鉄製フェンスがカッターのような物で切断され、縦1メートル、横50センチほどの穴が開いているのを見つけました。
配水塔の入口の南京錠と、高さ約20メートルの塔のてっぺんにあるステンレス製のふた(直径約60センチ、重さ4〜5キロ)の南京錠も壊されていました。
配水塔は、松伏地区の約460世帯に水道水を提供する施設で、市は何者かが塔内のタンクの水に異物を混入した疑いもあるとして配水を停止しました。現在、不法侵入と器物損壊の容疑で捜査を行っています。
3月末の点検後に何者かが侵入したようです。
市はタンクの水約1000立方メートルをすべて排出するとともに水質を検査しましたが異常はなく、今のところ住民から健康被害の訴えもないようです。
タンクの内部を洗浄し、7日には配水を再開するようです。
市は住民らに水を使わないように呼び掛けるとともに給水車を出動させました。
水を受け取りにきた住民たちは不安そうな表情で「何があったのか」と職員に尋ねていたようです。
配水塔に異物が混入された可能性があると言われれば、飲み水としてだけではなく、顔や体を洗うのもためらってしまいます。
今、大流行している金属泥棒として、配水塔に侵入したのであればまだマシです。
テレビドラマで、テロリストがガス管を利用して各家庭にウイルスを撒こうとするものがありましたが、水道も同様に、もし犯行に利用されれば甚大な被害が発生してしまいます。
このような重要施設の防犯対策は強固かつ綿密な対策を行わなければなりません。
誰がいつ入出入りしたか分かるように、入退出管理システムや防犯監視カメラでの記録、侵入警戒システムでの威嚇・警告など。
住民の方に安心してもらえるような対策が必要です。