防犯ブログ

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2007年04月26日 熊本市役所に包丁男乱入。「さすまた」で捕りおさえられる。

26日午後1時25分ごろ、熊本市手取本町、同市役所2階の保護第1課(生活保護の受給申請取扱部署)で、訪ねてきた男が突然、包丁を振り回すという事件が発生しました。
市職員が、同課に置いてあった「さすまた」で取り押さえ、通報で駆け付けた熊本県警熊本北署員に引き渡しました。
けが人は幸いにもありませんでしたが、一つ間違えると大変な惨事になっていたのではないかと思います。

長崎市長が選挙中に教われ殺害された衝撃なニュースは日本中に駆け巡りました。
同時に「行政対象暴力」が非常に多く発生している実態も報道されました。

今回包丁男の乱入があった熊本市幸山政史市長は25日、伊藤一長・前長崎市長が暴力団組員に射殺された事件について「民主主義の根幹を揺るがすもので断じて許されない」などと話し、市の警備態勢を見直す考えも示していました。

各地域において「不当要求行為等防止対策協議会」(熊本市)といった組織ができたり、「不当要求防止責任者」計92人を急きょ選任したり(佐賀県)、といった動きを見せています。

そういった対応組織を整備する一方で、こうした「行政対象暴力」に対しては、毅然とした対応を取ることが重要ですが、そうするためにも事前に行政側の防犯対策が必要となってきます。
「正直身の危険を感じる」と多くの担当者が語っている現実を考えると、何重にも安全対策を講じる必要があります。

今回の熊本市では「さすまた」という防御機器が活躍していますが、そのような緊急非常事態を知事や警備室に知らせるしくみはあったのでしょうか?又、担当者が対応する応接間などから非常時に助けを呼べるようになっているでしょうか?
又、脅迫されている事実をきちんと録音録画されるようになっているでしょうか?

そういった「物理的な防御」をきちんとして初めて、実際に「行政対象暴力」に対して毅然とした態度をとることができると思います。犯罪被害は一つ発生すると連鎖して同じような被害が発生してしまいます。
犯罪の連鎖を止めることが必要です。

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