防犯ブログ
- 侵入手口
2007年06月06日
農村地帯の無施錠の家狙う
昨年、住居侵入と窃盗罪で公判中の男(37)が、10年にわたり、農村地帯の無施錠の家を狙って計620件の窃盗をしていたことが分かりました。
被害は現金だけで約2800万円、総額約5000万円に上ります。
調べでは、男は96年11月から昨年10月に逮捕されるまで、車中生活をしながら茨城県つくば市や筑西市など県内7市1町1村と、埼玉県川越市で窃盗を繰り返していました。
男は、無施錠の場合は物色した形跡が分からないようにしていたといい、筑西市の民家では5回も被害に遭ったケースもあったようです。
捜査側には手口が異なる別人による犯行に見えたということです。
又、夕食の時間帯に無施錠の玄関から侵入し、別の入口の鍵を開けておき、改めて深夜に忍び込む手口も使っていたようです。
最初に侵入した時点で盗みは行わず、侵入口として別の入口の鍵を開けて一旦現場から立ち去り、再びその日の深夜にその開けておいた入口から忍び込むという計画的で凝った手口です。
無施錠の入口をなくす、就寝前や外出時には窓や扉の戸締りを確認する、という昔から行われている防犯対策、簡単なことですが、実はあまり行われていない家庭が多いのではないでしょうか。
セキュリティシステムの設置や監視カメラ設置云々の前に、このような基本的な防犯対策と言いますか、心構え・意識を持つ必要がありますね。
農村地帯と言えば、無施錠の家が多く犯罪が少ない、平和というイメージがありますが、そういうところだからこそ、犯罪者にとっては狙い目なのです。