防犯ブログ
- 犯罪手口
2007年06月15日
消えた夜間金庫カバン
元ピザ屋店長I絵さん
彼女が遭遇した内部犯行のお話です。
今回の主人公 K店の店長 キャバ 行男(仮称)くん
I絵さんは時々近隣店舗の店長が休みを取る為に店長の代わりとして違う店舗にヘルプで入っておりました。
キャバ 行男くんの店舗にも行男くんを休ませる為に彼女は週1程度ヘルプで仕事をしていましたが、何日か仕事をしていて彼女はある事に疑問を感じておりました。
「毎日売上を保管する為の銀行の夜間金庫の専用のカバンが普通は5個程あるはずなのにここの店舗はかなり少ない・・・。」
彼女は不審に思って取引している銀行に、専用カバンを何個用意して貰ってるかを問合せてみましたが、カバンはやっぱり5個貸出中との事。前日入金した際に1個使ったとして残りの4個のカバンはどこへ消えたのでしょう・・・??
彼女は夜間金庫での入金状態を調べました。
通常、毎日の売上を店長が夜間金庫に預けているはずが、通帳の日付を見てみると飛び飛びしか入金されていない状態でした。
疑う人物はただ1人!!
もはや容疑者となった行男くんの自宅へ行ってみると、予想通り中身はもちろん空の夜間金庫カバンが4個ありました。毎日の売上を夜間金庫のカバンに入れて自宅に持ち帰り中身を取っていたようです。
行男くんは中身を取ったカバンを毎日店に戻していたら犯行はもっとバレなかったかもしれません。
犯行理由を聞いてみると、キャバクラ嬢に恋をしてしまい、キャバクラに通い詰めるお金にしていたようです。彼の部屋にはキャバクラにお金を支払った時にお釣を入れて貰える「大入」と書かれたぽち袋が大量にコレクションしてありました。
キャバクラに通う事は悪いことではないですが、人のお金を無断に使ってまで通う男の人の気持ちが理解できないI絵さんでした。
その事件が起きてから、週に1回通帳を本社でチェックする事になりましたが、今まで何の対策を取っていなかった会社にも責任があると思います。
いくら信用している部下でも今回にように恋は盲目状態になる人もいます・・・経営者は人を信用せずにご自分の目で定期的に確認をお勧めします。
I絵さんの苦労はまだまだ続きそうです・・・・。