防犯ブログ

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2007年06月29日 飲んだら寝るな 仮睡ドロ多発

路上や公園のベンチ、駅の構内で、酔った人が眠り込む姿を多く見かける季節になりました。

九州最大の繁華街・福岡市博多区中洲や、JR博多駅周辺では、毎年夏場、酔っぱらって眠り込んだ人から財布などを盗む「仮睡窃盗」が多発しています。
福岡県警博多署は「飲んでも街中で寝ないで」と注意を呼び掛けています。

「寝ているのでしめしめと思った」
・・・27日午前6時前、中州の遊歩道で酔っぱらって寝ていたアルバイト男性(27)のバッグから、男(57)が財布(現金175円入り)を抜き取る窃盗事件で、犯行を目撃していた飲食店従業員の男性(19)らに取り押さえられ、窃盗の現行犯で逮捕された住所不定、無職の男(57)は、調べに対してこう供述しています。

博多駅のコンコースでも今月上旬、バッグ(現金約2000円入り)を枕にして寝ていた会社員男性(58)が、バッグごと盗まれる事件が発生しました。
又、26日には博多区千代の路上で、自営業男性(41)が現金約23万円入りのバッグを盗まれました。

博多署によると、管内の仮睡窃盗の被害届は昨年1年間で110件。
うち70件が6月〜9月に発生しており「酔客が外で寝やすい夏場に増える」ということです。
今年もすでに21件の被害届が出ていますが、6月だけで8件を占めています。

ただ、被害者が酔っているため、落としたのか盗まれたのか分からない場合も多く、届け出は「氷山の一角」とみられています。

同署によると、被害は深夜から未明にかけて集中しています。グループで実行犯と見張り役を分担する手口が多いようですが、今回の男のように単独犯もいます。
ターゲットの酔客を揺するなどして、眠りの深さを確かめて犯行に及ぶ周到な実行犯もいるということです。

同署は市民に注意を促す一方で、署員に仮睡者を発見したら起こすことを徹底させ、多発地区のパトロールを強化しています。

夏場は暖かく、外で寝てしまっても大丈夫、という安心感からでしょうか、酔っぱらって寝る人が多いようです。
目が覚めて財布が無くなっていても、確かに落としたのか、盗まれたのか分かりませんね。
無くなったのがどこなのか恐らく分からないでしょうから、被害届も出しにくいのでしょう。
ここまで計算して犯行に及ぶ窃盗犯も多いでしょう。

飲んだら乗るなと飲酒運転に対する警告をよく聞きますが、飲んだら寝るなという警告にも耳を貸した方がよいかもしれませんね。

被害に遭われた男性の財布に現金175円しか入っていなかったのは笑ってしまいますが・・・。

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