防犯ブログ
- 金属盗難
2007年07月02日
ミャンマーの電線泥棒
金属の価格高騰を受け、日本でも各地で金属盗難が相次いで発生しています。
高騰の余波は世界にも広がり、最近は世界各地での金属盗難事件が報道されるようになりました。
今回は、ミャンマー(旧ビルマ)の主要都市ヤンゴンで起こる金属盗難事件が報道されていましたのでご紹介します。
この地方では停電が日常茶飯事で、一日20時間以上に渡って停電してしまうことが多く、その度に銅製の電線を盗む犯罪が多発しているようです。
しかし、この方法がいつも上手くいくとは限りません。
いつ電気が復旧するか分からない状態で電線に触っているため、運が悪いと感電死してしまう犯人もいるようです。
今年の4月には数件の盗難事件が発生しましたが、うち1件では16歳の少年が電線を掴みながら感電死しているのが発見されました。
また、電線泥棒の被害は通行人にも及び、犯人が切り取った電線の端が地上の水たまりに落ち、ジョギングしていた女性がこれに触れ、感電死した悲劇も起きているそうです。
長時間に渡る停電が原因で電線が盗まれ、さらに停電が長引く・・・日本では考えられない事態です。
それにしても、命と引き換えになるかもしれないリスクを背負って電線を盗むなんて、よほど高く転売できるのでしょうか。
なんにせよ、こういったハイリスクな事はやめてほしいものです。