防犯ブログ
- 泥棒小話
2007年07月17日
タクシー運転手、強盗 に説教し交番へ
11日夜、京都市左京区内を走行していたタクシーの車内で、客を装って乗り込んだ男が運転手にナイフを突きつけて脅迫し、売上金を奪おうとする事件が発生しました。
運転手は男を説得しながら近くの交番まで走行、警察は31歳の男を緊急逮捕しました。
調べでは、11日午後8時5分ごろ、京都市左京区岡崎最勝寺町付近の市道を走行していたタクシーの車内で、客を装って乗り込んだ男(31)が、運転手の男性(59)に果物ナイフを突きつけて「カネを出せ」と脅迫しました。
運転手の男性は「今はタクシーも景気が悪くて、残念だけどあんたに渡すカネなんかない」と告白しました。
それでも脅迫を続ける男に対して「こんなバカなことをしないでちゃんと働きなさい」、「大丈夫だから」などと説得をしながら最寄りの交番まで走行しました。
警官に「強盗 されそうになった」と届け出ました。
警察では後部座席にいた男を強盗 未遂容疑で緊急逮捕しました。
動機については確認中ですが、生活苦を訴えているようです。
映画やドラマに出てくる交渉人みたいですね。
人質救出作戦などで、心理学や犯罪学の知識と話術を用いて、犯人と直接交渉・折衝を行って事件を平和的に解決するように導くことが任務とされていますが、この運転手の男性も交渉人並みに説得力があったということでしょうか。
今回の犯人のように言葉が通じる相手であればよいのですが、「あんたに渡すカネなんかない」などと言って反対に相手を逆上させてしまったり、日本語が通じない相手に対しては、お金だけの被害では済まない可能性もあります。
説得できる相手かどうか、という判断も必要です。
防犯 対策というのも、相手は人間です。防犯 面ばかりではかえって逆効果になることもあります。
しかし、常に 防犯 対策を考えるという姿勢、考え方を持つことで、犯罪に万が一遭遇したときの対応が大きく変わります。
常に「防犯」を意識しておくことが必要です。