防犯ブログ

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2007年07月31日 重機窃盗団の手口

泥棒の盗むモノの中で、かなり大きなモノになるのが建設重機機材。
こんな大きなモノをどうやって??と思われますが、それを専門にする窃盗団もあるます。
7月初めに逮捕されたベトナム人窃盗団のその手口をご紹介しましよう。

逮捕されたのはベトナム国籍の会社役員A(36)
計160件、被害総額約12億2000万円相当の犯行を裏付け、実行犯の千葉県運送業の日本人B(40)らグループ8人を逮捕しています。

男らは平成15年10月から茨城、千葉両県を中心に、150台以上の重機や鉄板約500枚を盗むなど犯罪を犯しています。
ベトナム人A は日本人Bに盗む重機を具体的に指示。受け取った重機を解体して横浜港からベトナムに輸出、売却していました。
「重機は屋外にあるので盗みやすく、転売ルートも確保していた」などと供述しています。

 調べでは、18年7月31日、千葉県東金市の工事現場からパワーショベル1台(700万円相当)と鉄板20枚(180万円相当)を盗んだ疑い。
犯行ごとにグループを組み、合鍵を使うなどして重機を盗んでいました
Bは1回あたり数百万円の報酬を受け取り、海外旅行や遊興費に充てていたようです。

茨城県では18年、300台以上の重機盗が盗まれ被害件数は全国ワースト1。県警は防犯対策を呼びかけ、犯人検挙に力を入れていました。

重機の盗難は、
1)海外へ転売される。(販売ルートが確立されている)
2)ATMの破壊や大掛かりな金属盗難に使用される。
といったことで、それを目的にした外国人と日本人の混合の窃盗団が存在します。

ベトナム人の犯罪も全体の8.0%を占めます。平成18年の刑法犯検挙数は650人でした。
こうした窃盗団を組んで、組織として犯行に及ぶことも多いのです。

建設重機は金額が高いにも関わらず、屋外に放置されていることが多く、又火災保険や盗難保険、動産総合保険の保険対象にもなりません。つまり、盗まれたら持ち主が丸損だということです。
にもかかわらず、なかなか防犯 対策が進まないことが少々腹立たしく感じます。

建設現場の防犯 対策としては、一も二も「敷地内に不審者を入れさせない」ということがポイントです。
[防犯 ]を考える時、不審者を対象物に近づけない(接近の制御) を行うことが重要です。
フェンスをして簡単に敷地内に入られないようにするのはもちろんですが、赤外線センサー、フェンスセンサーなど侵入検知センサーを駆使し敷地内に夜間や休日侵入しようとした瞬間を捉え、大音量のサイレン、音声「(例えば)警戒中、すぐに退出してください」などで威嚇撃退することが最も効果があります。

できれば、センサー付きの監視カメラを設置し、FOMAの携帯電話に侵入を検知した時に映像を自動送信するシステムを採用されることをお勧めします。

そして 防犯 対策をしていないところを窃盗団は狙います。
何も防犯対策をしていない、死角があるなど安全に、容易に侵入できる「侵入しやすいところ」を狙うのです。
そのためにも、外観上で「防犯対策中」であることをアピールし、侵入対象から外させることこそ大切です。

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