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  • 放火・火災
2007年08月31日 家電火災 10年で2158件、死者27人

20日午前2時50分ごろ、東京都足立区の民家で発生。木造2階建て住宅のうち1階15平方メートルが焼け、
84歳と81歳の夫婦が死亡しました。2人が寝ていた近くには扇風機があり、激しく燃えていました。

メーカーの三洋電機は消防から同社製扇風機(70年製の「EF−6EZ」)の発火が火災の原因とみられるとの連絡を受けました。同社は、発火の原因は特定していないが、長期の使用によるモーターやコード、コンデンサーなど部品の経年劣化が原因とみています。

こうした家電製品が原因と見られる火災が全国でかなりの件数発生していることがわかりました。

毎日新聞によると、主要な家電4品目(冷暖房機、冷蔵庫、テレビ、洗濯機)が出火原因となった火災が
97年から06年の10年間に全国で2158件起こり、計27人が死亡していたことが30日、
総務省消防庁の調べで新たに分かりました。

●家電4品目が出火原因となった火災件数と死傷者数●             
     火災件数   死者   負傷者
冷暖房機  779件   8人  100人
冷蔵庫    596件  10人  110人
テレビ    497件   7人   65人
洗濯機    286件   2人   43人
合 計   2158件  27人  318人
(注)総務省消防庁調べ、97〜06年

三洋電機製などの扇風機が原因の火災でこの10年余の間、少なくとも12人の死亡が確認されているが、
いずれの場合でも、長期の使用による部品の経年劣化が主因となっているケースが多いということです。

消防庁によると、4品目の発火が原因となった死者は、東京都が最多の13人、埼玉県3人、新潟県2人ほか、秋田、群馬、石川、香川、愛媛、鹿児島など12都県で計27人に達しました。製品別では、冷暖房機が8人、冷蔵庫10人、テレビ7人、洗濯機2人です。
・群馬県では、高崎市で06年2月、テレビから出火して住宅が全焼、女性1人が死亡。
・秋田県では99年4月に冷蔵庫から出火し、1人が死亡。
・堺市や京都市では04年に冷暖房機が発火し、各1人が負傷。
いずれも絶縁体の経年劣化が原因と判明した。

製造物責任法(PL法)では、販売して10年以上たった製品は、メーカーに賠償責任はありません。
しかし、経年劣化は、中古品市場の拡大や消費者の高齢化で増える傾向にあり、
家庭には多くの危険が潜んでいることになります。
このため三洋電機は、
30年以上前に製造した扇風機522機種の使用中止を呼びかける異例の措置を行いました。

下記の注意をお願いいたします。
●特に10年以上経過している商品に関しては注意をして使用すること。
●下記の場合には使用しない。
  ・スイッチを入れても羽根が回らない
  ・使用中に異音や振動がある
  ・モーターが異常に熱くなったり、焦げ臭い
●扇風機などはつけっぱなしで就寝しない。
●高齢者の使用状況に関して、周囲の人間が確認をして注意する。

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