防犯ブログ

  • 侵入手口
2007年08月03日 防犯は予防こそが重要です。

福島県三春町の建設工事現場で、鉄板約19トン(計約163万円相当)を盗んだとして、
秋田県警湯沢署は1日、窃盗容疑で、岩手県一関市山目、建築会社役員(55)=窃盗罪で起訴=ら2人
を再逮捕、同市青葉、とび職(60)を逮捕しました。

「昨年春から今年6月にかけて、東北6県で約20件やった」と供述、被害は確認されただけで1300万円以上に上ります。
転売目的で「金属窃盗」を繰り返していたとみて、余罪を追及しています。

19トンというとてつもない量の鉄板、もちろん重機を使って盗んでいたのでしょう。
この「金属泥棒」は建築会社役員ということですから、自社の重機を使用していたのかもしれません。
中国においては北京オリンピックのため建設ラッシュで金属の価格が世界的に高騰しています。
中国ではニッケルは生産がこの5年で20%増加していますが、消費は5年で3倍になったようです。

建設工事現場なんていうと今までは「現金も置いてないし何も盗まれるものはない」と防犯面でもあまり考えていませんでした。
しかし、現在は、建設重機は盗まれる、鉄板は盗まれる、電線や廃棄するような線材まで盗まれる・・
ということで泥棒に狙われる業種の一つになっています。
しかし、まだまだ防犯 意識が低く、「盗まれるモノはないから泥棒の被害には遭わない」と信じられているのです。

建設現場の防犯 対策としては、まず「敷地内に不審者を入れない」ということです。
防犯の基本として、自分の領域を明確しにて、自由に近づけさせないということがあります
「接近の制御」
簡単にいえば「ここはぼくの土地だから入ってこないで」ということなんですが、
それを明確にするためにフェンス、塀などをする、赤外線センサーなど防犯システムを設置するなどで、
侵入させない、侵入しようとするとすぐに分かり音と光で威嚇する・・
といったことで、「接近の制御」を図ります。

防犯は、費用対効果を考えて対策をすることが大切ですが、最近の犯罪を考えると
「万が一侵入され、盗まれると企業として翌日から営業ができない」といった被害があることを
経営者は把握していただきたいと思います。
防犯はもっと身近な問題です。

「リスクマネージメント」や「危機管理」という考えがありますが、「重大リスクによる緊急事態は必ず起きる」
と想定して考えるのか、「防げる、又は遭遇しない」と考えるのかで大きく異なります。

「保険で補填されないもの」信用や顧客などがあることを認識し、
「事後処理型」で考えるのではなく「想定予防型」で防犯を考えることが重要です。

防犯のプロとして、多くの方に、「防犯は予防こそが重要です」という我々の考え方を知っていただきたいと思います。

加盟企業専用ページはこちら