防犯ブログ

  • 犯罪手口
2007年08月03日 ネットカフェでの犯罪多発

インターネットカフェに寝泊まりする「ネットカフェ難民」を続けながら、
熟睡した客を狙った置引きを繰り返したとして、窃盗の疑いで、
東京都足立区の無職の少年(18)が逮捕されました。

少年は家出中で、今年4月以降はアルバイトも辞め、新宿や上野、
北千住のネットカフェで寝泊まりしていました。
「手っ取り早く生活費を稼ぐため、手持ちが5000円以下になると置引していた、
遊ぶ金がほしかった」と17件、少なくとも計34万円の置引を自供しています。
事前に店舗の防犯 対策を調べ、個室に鍵が掛からない店舗を狙い、防犯 カメラの位置を確かめた上で犯行に及んでいたようです。

調べでは、少年は6月22日午前7時50分ごろ、足立区千住のネットカフェで、
個室で寝ていた男性会社員(29)のテーブルから現金16万円が入った財布を盗んだ疑いです。
犯行後に弟(15)と一緒に広島や京都を旅行。
新幹線を無賃乗車してJR東京駅で職務質問された際、他人の学生証を持っていたため犯行が発覚しました。

都内のネットカフェでは今年1−6月、4356件の置引被害が発生しています。
ネットカフェを舞台にした犯罪や少年事件が多発していることから、池袋署と豊島区は2日、
ネットカフェやカラオケ店、ゲームセンターなど51店舗とともに「池袋娯楽施設連絡協議会」を発足させました。
異業種が連携して犯罪を未然に防ぐための防犯 活動を行うことが狙いで、都内の歓楽街では初の試みだということです。

池袋署によると、「ネットカフェ難民」など長時間利用客が増加し、これに伴い、娯楽施設内での置引被害が頻発しています。
さらに、家出した少女らがネットカフェなどで出会い系サイトに書き込み、売春して摘発されたケースが10件以上あり、
深刻な問題になりつつあります。

同署は「ネットカフェだけでなく、少年少女がたまりやすいカラオケ店やゲームセンターなど施設の連携により、
犯罪の芽を摘んでいきたい」としています。

止むを得ずネットカフェで生活する若者がニュースなどで取り上げられて社会問題になっていますが、
利用客は多額の現金を所持していることが多く、当然これを狙う犯罪者も増えています。
置引き、恐喝、売春、麻薬取引など様々な犯罪が多発する危険地帯になっているところもあるようです。
警察や店、そして地域住民が一体となって防犯 活動を行うことで、
「ネットカフェ=犯罪のるつぼ」という悪いイメージを払拭できるかもしれません。

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