防犯ブログ

  • 侵入手口
2007年08月17日 「病院荒らし」 開業医ばかりを狙い関東6県 241件、1120万円。

病院荒らしを繰り返したとして、埼玉・群馬両県警合同捜査班は16日までに、窃盗などの疑いで、
さいたま市無職、男(29)=窃盗罪などで公判中=を逮捕、余罪についてさいたま地検に追送検しました

平成12年10月から19年4月にかけて、埼玉、群馬など6県で、歯科医を中心に個人医院を狙い計241件の盗みを繰り返し、
被害総額は計約1120万円に上るとみられています。

男は車で移動しながら病院の看板を頼りに狙いをつけ、静岡県沼津市では一晩に16件の犯行に及んだこともありました。

2月22日未明、深谷市東方町の歯科医院の窓を破って侵入、院長室などを物色したとして窃盗未遂容疑などで逮捕されていました。
調べに対し、「病院や医者は金持ちだから狙った。生活費やパチスロに使った」などと供述、容疑を認めています。

又、13日には国立がんセンター中央病院(東京都中央区)で、患者延べ1542人分の個人情報が入ったパソコン1台が盗まれていました。盗まれたのは、同病院7階の病理検査室に置かれていたパソコンで、食道がん患者46人、大腸がん患者1496人の氏名、生年月日、手術時の所見や病理検査の結果などの個人情報が入っていました
検査室には病理医や検査技師が出入りしており、前日の正午ごろまで、このパソコンを使っていました。検査室自体は、10日未明から施錠されていたということです。

「見舞客のふりをして昼間に病院を訪れれば、警備(防犯 対策)も甘く、簡単に病室までたどりつけた」といった病院荒らしの供述にもあるように、「病院荒らし」が相次いでいる背景には、急患などに対応するため24時間、人の出入が可能で、病人や家族が夜間でも病院内を歩いていても誰も不審に思わないという病院特有の事情があります。つまり、防犯意識が薄い部分をついているのです。

人の出入が絶えないことから入り口に防犯 装置を設置することが難しいうえ、患者のプライバシー保護のため院内に防犯 監視カメラも設置も難しい・・・窃盗グループは、こうした病院の手薄な警備態勢のスキをついているのです

しかし、病院としてもできる防犯 対策は沢山あるはずです。
「検査室に施錠をした」とあありますが、簡単な錠前で侵入を防げるはずはないのです。
やはり、部外者に侵入されてはいけない場所には入退出管理システムを設置し入退出記録をとる、金庫や薬品、パソコンなど盗まれるものを守るために防犯 装置を設置する、など とるべき防犯 対策はいくらでもあります。

日本がんセンターでのパソコン盗難。患者の病理検査の結果まで入っていたということですが、これがネット上などで公開されるなどといったことがないよう祈るばかりです。

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