防犯ブログ
- 侵入手口
2007年09月18日
無人倉庫の金庫内1億1000万円の現金盗まれる
ちょっと驚きの金額だったので、記憶されている方も多いと思います。
14日午後4時5分ごろ、栃木県佐野市のホテル経営の男性(79)から「金庫内の現金が盗まれた」と110番通報がありました。
金庫がバールのようなものでこじ開けられ、中にあった現金約1億1000万円と指輪や時計など貴金属が盗まれていました。
金庫(高さ約1.7メートル、横1.2メートル、奥行き約80センチ)は鉄製で、以前済んでいた住居に隣接する無人倉庫内にあり、現金はすべて1万円札でした。
調べでは、男性は2月まで倉庫に隣接する空き家に住んでいましたが、現在は同市内の別の家に居住。
周辺住民が14日午後2時すぎ「ガーン、ガーン」という音を聞いて見に来るとバールのようなものが刺さり、人はいませんでした。住民が同4時過ぎに見ると金庫が壊されて開いていたため、男性に連絡したというlことです。
警察では犯人がいったん身を隠した後で再び金庫破壊に取り組み、盗んだとみています。
男性によると、盗まれた現金は同県で経営するホテルに温泉の源泉を引く費用の一部。無人の倉庫に金庫を置いていた理由については「倉庫は奥まった所にあるので、誰かが盗みに入っても捕まると思った」と話ししているそうです。
せっかく近所の人が音を聞きつけて見に行ったのに結局犯罪に遭ったのは残念ですが、無人の倉庫の奥まったところにある金庫が開いているのがどうして住民に分かったのでしょうか?合鍵でも預かっていたのか、ちょっと疑問に感じます。
いずれにしても、無人の倉庫で、防犯システム、警備会社のシステムなど何もついていない状態で現金1億1千万を保管させるというのは無謀としかいいよがありません。
防犯システムなどをつけていたとしても、高額現金を置くというのは避けるべきで、銀行などに預けることが常識です。
まして無人の建物、「なぜ?」という疑問が残ります。
たぶん、泥棒は金庫内に高額な現金があることを情報として知って犯行をしているものと思います。
泥棒にしたら、一旦見付かって住民がきたので隠れていて、すこしして住民が帰った隙に、「ラッキー」と感じて犯行を継続したのかもしれません。
ドロボーによっては、入ろうとしてベルなどが鳴っても数分間外でどうなるか隠れて見ており、何も対応されなかったら再度侵入しようとするドロボーもいます。そんな時に、やはり窓開閉センサー、室内警戒センサーによる「二重警戒」以上だときちんと又侵入者を検知してベルなどを鳴らすことができるので非常に安心です。
防犯システムも、単につければいいのではなく、「どうしたら犯罪を未然に防ぐか」との視点で防犯システムを構築することが大切です。建物内に入られてしまっては実損害が発生します。
まず犯罪対象から外させる「狙わせない」、建物内に入れる前に撃退する「侵入させない」システムであることが、犯罪を未然にふせぐために必要です。