防犯ブログ

  • 泥棒小話
2007年09月06日 盗品を返却し、泥棒が謝罪メモ

8月31日、ニュージーランドのクイーンズタウンで、盗みを働いた男が、盗品を「返却」するだけでなく謝罪し、壊した窓の弁償を約束するメモが残されていたという珍事が発生したようです。

男は、同国南島に位置する風光明美なクイーンズタウンにある民家に押し入り、ノートパソコンやカメラ、クレジットカードの入った財布を盗みました。
男は、そのクレジットカードを使い、バスケットボール1個と2組の手袋を購入していました。

しかし、良心の呵責に耐えかねたのか、男は再びこの家に侵入し、盗品と盗んだクレジットカードで購入した品を「返却」しました。
外出先から戻った被害者の方は、テーブルの上に盗まれた品々と自分の日記に書かれた男のメモを見つけて驚いたようです。

「それ(メモ)は、私たちの家に押し入り、家の中を荒らしたことへの謝罪文のようなものだった。本当に奇妙なことだ」と語っています。
男はメモの中で、「十分なお金ができたとき」に壊した窓の修理代を支払うことを約束し、心から謝罪すると述べています。
警察は、10代後半から20代前半とみられるこの男の行方を追っています。

盗品と、盗んだカードで購入した品を返却し、さらに壊した窓の修理代まで弁償することを約束した珍しい泥棒です。
ただ、1度ならず2度までも侵入を許してしまった被害者の防犯対策はどうなのでしょうか?
1度目の侵入被害の時に、何も防犯の改善策・対策がとられていなかったという結果でしょう。

今回の泥棒はたまたま盗品を返してくれましたが、普通の泥棒はそうではありません。
2度の侵入を許してしまう家ですから、他の泥棒からみれば、防犯意識も低い、防犯対策もとられていない「ちょろい家」だと思われても仕方ありません。

クイーンズタウンという地域柄でしょうか、日本でもまだまだ田舎の方では、無施錠の家が多かったり、侵入や防犯対策がとられていない家が多いのと同じように。
日記にメモが書かれていたということですが、きっと中身も読まれているでしょう。
それは何よりも大きな被害かも・・・。

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