防犯ブログ
- 防犯対策
2007年10月11日
盗難車を無線で強制停止〜GM、オンスターの新機能発表
ゼネラル・モーターズ(GM)は来年発売の2009年型約20車種で、盗まれた場合に無線信号で強制的に停止させることもできる新しい盗難防犯対策装置を搭載。
AP通信によると、装置を使ってサービスを提供するのは、GMの車両向けマルチメディア部門「オンスター」。
すでに盗難車両の位置特定サービスを行っており、全地球測位システム(GPS)を利用して月に700〜800台の車を見つけています。
新サービスでは、警察が追跡中の逃走車が盗まれた物だと分かった場合、警察の要請に基づいてオンスターが携帯電話で無線信号を送り、盗難車のエンジンの馬力を徐々に失わせて停止させられる。運転者が安全に停止できるよう、信号はステアリングやブレーキの機能には影響しないそうです。
GMはこのほか、車を強制停止させる前に車載ラジオのスピーカーから運転者に警告メッセージ(録音)を聞かせ、周りに異常事態を知らせる緊急灯を点滅させる機能の搭載も検討しています。
オンスターの現行サービスでは、ドライバーは緊急時に同社オペレーターに電話して助けを求められるほか、センサーが車の衝突を感知した時には自動的にオペレーターから安否を問う連絡が入る。サービス利用者は現在約500万人。
GMは、08年型のほとんどでオンスター対応装置を標準装備しており、車両価格に初年度サービス料金を含めている。2年目からの基本サービス料金は月16.95ドル(または年間199ドル)で、盗難車の強制停止機能の運用が始まれば同機能も自動的に加わります。
盗難車を停止させるのに警察を介入させたくない人はサービス内容から外すこともできるが、GMは95%の利用者が同サービスを希望すると見ています。
警察が逃走車を追跡中に起きた事故で、06年は全米で404人が死亡しており、GMは危険なカーチェイスが避けられるこの技術を他メーカー車にも販売し、車両の防犯分野で業界を主導したいと考えています。
「逃走車を追跡中に起きた事故で、06年は全米で404人が死亡」とは日本では考えられない数字ですが、カーチェイス中にスピードをコントロール出来るようになったら巻き添え事故も予防出来ます。
携帯やPCで指紋認証しないと動かない商品がありますが、そういう最先端技術などを駆使して日本でも防犯・事故防止対策として車輌自体にもっと工夫して頂きたいものです。