防犯ブログ
- 犯罪手口
2007年10月29日
凶悪犯罪:地下駐車場は昼間でも危険
(朝鮮日報より)
ショッピングセンターやマンションのひと気がない地下駐車場を利用する
女性たちを恐怖に陥れる事件が発生しました。
25日昼12時ごろ、ソウル市内デパートの地下駐車場で、買い物に来た40代の主婦が強盗に鉄アレイで殴られ病院に運ばれました。
江南の中心部にある大型デパートの駐車場で、それも真っ昼間にこのような事件が起こり、女性ドライバーたちを震撼させています。
この日、被害者は買い物を終えて地下3階の駐車場に下り歩いていた時、後ろに犯人がついて来ていました。
被害者が車に乗ろうとした瞬間、犯人は背後から1キロの鉄アレイでチェさんの頭を殴り、カバンを奪おうとしました。
すぐに「強盗!」と叫んだため、犯人は逃げようとしたが、駐車場の整理員に取り押さえられました。
その他、瑞草区方背洞の主婦ヤン・ジウンさん(34=仮名)も、先月10日未明に自宅マンションの駐車場で襲われた。
車のドアを開けたところ、後ろから近付いてきた男にカバンをひったくられるなどの被害が多発しております。
◆相次ぐ駐車場での犯罪
最近、駐車場が女性を狙った犯罪の温床になっています。
今年8月のある日の夜遅く、大田市内の大型スーパーマーケットで、20代の男2人組が女性客の金品を奪う事件が発生しました。買い物を終えて車に乗ろうとした女性を狙い、駐車場の真ん中で強盗をはたらいた2人組は、監視カメラに写らない「死角」を正確に把握した上で犯行に及びました。
その後間もなく、2人組は全州市の大型スーパーの駐車場でも、30代の女性を凶器で脅して700万ウォン(約88万円)を奪われました。
◆手薄な駐車場の防犯 体制
地下駐車場は犯罪者たちにとって「魅力的」な場所になっています。暗くてひと気がないのに加え、簡単に逃げられるためといいます。
東国大警察行政学科のイ・ウンニョル教授は「地下駐車場は(公権力などによる)統制がほとんど効かないため、犯罪が発生しやすい」と語る。
特に大型スーパーマーケットやデパートの駐車場では、一人でショッピングを楽しむ女性客が標的になりやすい。
政府は地下駐車場での犯罪を防ぐため、防犯 監視カメラの設置を義務付けしました。駐車場法の施行規則によると、駐車台数が30台以上の駐車場には防犯 監視カメラを含む防犯 設備を取り付けなければならず、また防犯 設備は死角が生じないようにしなければならない。
しかし、古いマンションやビルの地下駐車場では、監視カメラのない所が少なくない。また、監視カメラが設置されていても、駐車場の隅や柱の後ろなどが死角になるケースが多いようです。
例えば、済州市内のマンションやアパートなどで10回にわたって性的暴行を繰り返し、今年8月初めに逮捕された30代の男は、地下駐車場で2回犯行を行っていたが、監視カメラには男の顔が写っていなかった。死角になる場所を選んで犯行を行っていた。
仁川富平警察署の刑事は「古いマンションの地下駐車場にある旧型の監視カメラは、ビデオテープで録画するため、1週間以上経つと録画ができなくなるケースも多い」と話しています。
一方、マンションの管理事務所やデパートなどで、防犯 活動が手薄になっていることも、犯罪の増加に拍車をかける要因の一つだとする指摘も多い。ソウル市の警備員は「毎晩駐車場のパトロールを行っているが、人手が絶対的に不足しているため、パトロールの回数を増やせない」と話す。
デパートやショッピングセンターの駐車場では、整理員たちが防犯 のための監視の役割も担っています。だが、整理員は利用者に対する案内が主な役割とされているため、強盗などの強行犯罪に対応する訓練がほとんど施されていないといいます。
◆駐車場での犯罪を避けるには
駐車場での犯罪を避けるためには、女性たちは出入口やエレベーターに近い方に駐車するのがベターである。
また、笛や防犯ベルを携帯するのも一つの方法です。ハンドバッグに入れて持ち歩ける小型のガス銃やスタンガン、護身用スプレーなどを携帯する女性たちも最近増えています。
「駐車場では、死角を無くすための完璧な警備システムを備えなければならない。特にひと気がない場所では監視カメラだけに依存してはならない。警備員によるパトロールをより強化していくべきだ」と専門家から指摘されています。
◆駐車場での犯罪を避ける方法
● 隅の方やひと気がない場所への駐車を避ける
● 出入口に近い場所に駐車する
● 車のドアは必ずロックする
● 車に乗る前、周囲に不審者がいないか確かめる
● 整理員がいる、または監視カメラがある駐車場を利用する
残念なことですが日本でも同じような事件が現実に起こっております。自分自身がいつ犯罪に巻き込まれてもすぐに対処出来るように、日頃からの防犯 対策が必要ではないでしょうか。