防犯ブログ
- 犯罪手口
2007年11月08日
狙われるネットカフェ 盗難やわいせつ被害続発 仙台
仙台市内のインターネットカフェで、客が席を外したすきに金品を盗んだり、寝ている女性客の体を触ったりする事件が相次いでいます。
複数のネットカフェを泊まり歩く客による犯行も目立っており、利用者の本人確認の徹底など、業界が一体となった防犯 対策が課題になっています。
宮城野区のネットカフェで6月、席を離れた女性の現金2万円入りの財布を盗んだとして、本籍岩沼市の無職男(24)が窃盗容疑で逮捕されました。男は今年3―6月、JR仙台駅周辺の複数のネットカフェで同様の犯行を約20件重ねたことを自供。客が寝ているときや、本を探しに席を外したり、トイレに行ったりしたすきを狙う手口でした。
泉区の男(27)は6月、青葉区のネットカフェで、個室で寝ていた20代女性の携帯電話を盗み、体を触ったとして、窃盗と準強制わいせつ容疑で逮捕されました。
厚生労働省の調査(今年8月)によると、ネットカフェを泊まり歩く住所不定者は全国で約5400人に上ります。
本籍岩沼市の男は、生活費を稼ぐために犯行を繰り返し、ネットカフェや、友人と一緒に遊んだカラオケボックスで寝泊まりしていました。青葉区のネットカフェで10月、客の男性を十数回殴り大けがをさせたとして、傷害の現行犯で逮捕された北海道生まれの無職男(42)も、2日前に仙台に来て、ネットカフェに泊まっていたといいます。
宮城県内のネットカフェ業者と県警でつくる防犯 連絡協議会は2月、防犯 に有効とされる利用者の本人確認を徹底する方針を決めました。犯行の舞台となったネットカフェの一部は、本人確認を実行しておらず、仙台市のネットカフェの防犯 担当者は「誘客上、消極的な店もあり、なかなか徹底されない」と指摘します。
仙台中央署は「本人確認が徹底されないと少年のたまり場や非行の温床になる恐れもある。店はこれまで以上に防犯 対策を徹底してほしい」と強調しています。
[インターネットカフェ]1時間当たり数百円の料金で、個室でインターネットやパソコンが利用できます。漫画喫茶と融合させた店舗が大都市を中心にチェーン展開され、地方出店も増えています。宮城県警によると、仙台市内では9月末現在、23店舗が営業し、24時間営業の店では、1000―2000円の「ナイトパック」を利用すると、リクライニングシートなどを使って宿泊できます。
止むを得ずネットカフェで生活する若者がニュースなどで取り上げられて社会問題になっていますが、
利用客は多額の現金を所持していることが多く、当然これを狙う犯罪者も増えています。
置引き、恐喝、売春、麻薬取引など様々な犯罪が多発する危険地帯になっているところもあるようです。
警察や店、そして地域住民が一体となって防犯 活動を行うことで、
「ネットカフェ=犯罪のるつぼ」という悪いイメージを払拭できるかもしれません。