防犯ブログ

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2007年11月12日 病院にて発砲。防犯カメラに不審者の姿。

8日午前7時40分ごろ、佐賀県武雄市朝日町の篠田整形外科の2階病室で、入院中の同市山内町に住む板金工場経営の男性(34)が男に拳銃で撃たれ、間もなく死亡しました事件で、防犯監視カメラに不審な男の映像が映っていたとのニュースが流れています。

佐賀県武雄市の医院で8日起きた入院患者射殺事件で、県警武雄署の捜査本部は9日、正面玄関の防犯カメラに映っていた容疑者とみられる中年の男の映像を公開しました。

 男は院内に入ってから出るまで3分しかかかっていないため、県警は男が下見に来ていたとみて、2週間分が保存されている防犯カメラの映像解析を急いでいます。

映像では、男は茶色いジャンパーにベージュのズボン姿で黒のニット帽をかぶり、サングラスのような眼鏡をかけていた。上着のポケットに両手を突っ込んで普通の速度で歩き、辺りをうかがうようにして、まっすぐ階段の方に向かっていました。

犯行終了後男は車で逃走。男性の周辺に個人的トラブルが見あたらず、同病院には以前、暴力団関係者が入院していたとの情報から、県警は人違いの可能性もあると見ています。

調べでは、2階のナースセンターにいた看護師が発砲音を聞き、病室に駆けつけると、男性がベッド下の床に倒れていました。正面から両肩付近を2発撃たれていて弾丸は病室から2発、病院の南約40メートルにある生協事務所の室内などから2発見つかっています。

病院は午前6時半に正面玄関を解錠後、8時まで受付が無人で、外部から病室まで出入りは自由でした。同病院はプライバシーに配慮して、病室前には患者の名前を掲示せず、病状に応じて部屋を移るシステムになっていたといい、また、高齢の患者を、出勤前の家族が送ってくることから、正面玄関は午前6時半に自動解錠され、院内に誰でも立ち入れるようにしていました。捜査本部では犯人が病室の位置だけを目指して侵入し、暴力団組員と間違えて襲撃した可能性があると見ています。

今回警察は、犯人が数分で犯行を終えていることから「下見」をしていたと見なして事件より2週間前からの映像を分析し不審な男の映像をニュースなどに提供しています。私はこれは画期的で非常に素早い行動だと感じました。
なかなか物証などがないと映像だけで「不審な男」と特定はできません。
まして、病院は夜間でも患者の家族のためにどこか非常の出入り口を開けていたり、自由に人が出入りできる環境にあります。そのため過去にも新生児連れ去りや薬品盗難、や事務室の現金・パソコン盗難による個人情報漏洩などが発生しています。又、入院患者の個人の現金が病室から盗まれたり・・といった被害も多発しています。

しかし、一方で「常に看護婦など人がいるから」と警備が甘いのも事実です。
「病院は警備が甘い」と病院ばかりを狙う窃盗犯(泥棒)もいるのです。

今回の被害のように何の関係もない人が病院で殺される・・・
患者や家族のための自由に出入りできる環境が悪用された例ですが、防犯のことを考えると、「開かれた空間」ではなく、「制御され安心できる空間」への変更が必要な時代になってきています。

防犯 カメラや電気錠などをうまく利用することにより、入院患者や家族には快適・安心で部外者は入りにくい・・といった防犯 環境を作ることができます。
ぜひとも今回の事件を契機に各病院が安全 防犯 対策を見直していただくことをお勧めいたします。
病院の防犯 対策/
● 正面玄関は診察時間外は簡単に誰でも建物内に入れないように電気錠などを設置するとともの、監視カメラを連動させ自動録画する。
● 入院病棟への出入り口に関しても電気錠、監視カメラなどを設置することが望ましい。
● 深夜などをのぞき、受付にて人の出入りをチェックする防犯 体制を作る。

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