防犯ブログ
- 侵入手口
2007年12月04日
従業員の服装をして家電製品販売店よりパソコンを盗む
泥棒というと、「空き巣」や「忍び込み」など手口こそ違え、「こっそり人目につかぬよう」金品を持ち去るというのが常套ですが、この泥棒は違っていました。
店員や出入り業者5人が納品作業をしている倉庫から午後5時頃パソコン1台(16万円相当)を盗みだしています。
家電製品販売店の従業員と同じようなワイシャツにネクタイ姿といった服装をして倉庫に侵入。
堂々と持ち出したのではないでしょうか?
事件当時、倉庫では店員や出入り業者ら約5人が納品作業をしていたが、誰も不審がりませんでした。
同日中にパソコンがなくなっていることに気が付いた店員が店内のビデオを確認したところ、自分の車にパソコンの入った段ボールを運び込む男が映っていました。
「盗んだパソコンは横浜駅近くの店で売った」と供述しているということです。
パソコンは新品はもちろんのこと中古でも換金が簡単にできるのです。
防犯監視カメラが付いていたため、犯人逮捕につながった例ですが、もう一歩防犯対策を進めるなら、「入退出管理システム」を導入することをお勧めします。
社員や出入り業者などであらかじめ登録した人だけが倉庫内に出入りできるようにするのです。
防犯監視カメラと連動させ、誰がいつ出入りしたかを映像でも録画することができます。
泥棒は「人目につかない」ことを大前提としています。
今回の泥棒は「ワイシャツとネクタイ姿」で、出入り業者や従業員を装っていました。
泥棒ファッションはその泥棒の手口とともに変化します。電気工事会社のような作業服だったり、セールスマンのような背広姿だったり、病院の場合には患者や家族を装います。
できる限り混雑している時間帯を狙い、スーと入ってスーと消えていく・・・。
存在感をできる限り消すようにしているのです。
「あの人存在感がないな」というのはマイナス評価ですが、泥棒の場合にはものすごい誉め言葉なのかもしれませんね。