防犯ブログ

  • 侵入手口
2007年12月10日 窃盗1000件。3億円の3人窃盗団。

三重県警に逮捕された韓国籍男(40)と他2人の3人組窃盗団。
「東海・近畿の2府6県で自動車盗や車上荒らしなど1000件の盗みをした」と供述していることがわかりました。
路上や民家の駐車場などを車を狙って盗みを繰り返していました。
被害総額は約3億1800万円。
その中身は?というと車の中のクレジットカードを不正使用したり、車を盗み、カーナビやタイヤホイッスルを取り外し売却するというもの。車のキーボックスを細工して、人目のつかない山に移動させて解体。目当てのカーナビなどの部品だけ外し、車両は放置。盗品は大阪や愛知の業者に売却していました。
1000件の盗みというのはほんとうにものすごい数字ですが、覚せい剤仲間でもある3人は、稼ぎを覚せい剤購入や移動費に充てていました。薬欲しさにものすごい数の窃盗を繰り返していたのですね。

「自動車の盗難」や「車上荒らし」に加えて、今年は「ガソリン盗難」も急増しています。
灯油の高騰が原因になっており、先日は消防自動車のガソリンが盗まれるという被害が発生しています。

又、商用車などに広く使われるトヨタ「ハイエース」の盗難被害が今月に入って、全国的に多発しています。
茨城県で少なくとも12台盗難。滋賀県でも一夜で6台のハイエースが盗まれています。埼玉県では、ハイエースを盗んだ英国人とカタール人がそれぞれ窃盗の疑いで逮捕、起訴されています。首都圏で100台以上の犯行を繰り返し、被害総額は1億円超になるとみられます。車で移動しながらハイエースに狙いをつけ、ドアと鍵をドライバーでこじ開ける手口で犯行を繰り返していました。盗んだ車は茨城県内などの「ヤード」と呼ばれる塀で囲んだ解体場でパーツに分解し、海外に輸出していました。なぜ、こんなに泥棒にハイエースが好まれるのか?というと、ハイエースのエンジンは性能がよく汎用性が高いため、海外での需要が高く、高額で取引されているからです。又、ハイエースは比較的安い商用車。コストを抑えるため、全体に作りが簡素で、客も安く抑えようとイモビライザなどのオプションをつけない人が多いので盗みやすいということです。
鍵穴の作りも簡素で「工具などで解錠してドアを開け、シリンダー部分を取り外し、持ってきた部品を取り付けて別のキーでエンジンをかけて盗むのかもしれないといわれています。

今回逮捕された3人組は高級車を狙ってではなくカーナビなど販売しやすい部品を狙っています。
盗まれるのは高級車という思い込みでいると、防犯 対策をされていないことが拍車をかけることになります。
「自動車盗難」「車上荒らし」「ガソリン盗難」ぜひとも思い込みを捨て、防犯 対策をとっていただくことをお勧めします。

大切な愛車や社用車を泥棒より守る防犯 対策/
●路上駐車は厳禁。必ず、駐車場に駐車する。
●駐車場は照明が明るく、防犯監視カメラや外周警備システムの設置されている「防犯優良駐車場」を選び、見通しの良い場所を選んで駐車する。見通しの悪い死角となる場所、暗い場所で犯罪が多発しているので避ける。
●自動車盗難防止装置を設置する。ハンドル固定ロック式防犯装置やイモビライダー、振動センサー・空気圧センサー、電圧変化センサー、キー穴異常センサーなど。

●ボディカバーをつけ、車種を特定されないようにする。
●自宅の車庫はできる限りシャッター付きの車庫にする。人感ライトを設置し、人が来ると自動的に照明が点灯するようにする。 プラス防犯監視カメラや外周警備システムを併用するとより安心。
●車の位置確認サービスと契約する。
●短い時間でもキーをつけたまま車から離れない。接触事故などの時も必ずキーを抜くこと。
●車の中にパソコンやカバン、洋服(上着)などを放置して車から離れない。特にパソコンは個人情報漏洩などになり大きな問題になることもあるため絶対に避けること。

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