防犯ブログ

  • 犯罪情勢
2008年01月28日 「大阪府南部は治安が悪い」 京都府立大教員が全国高校に文書送付

京都府立大人間環境学部の准教授が就任予定の新学科への受験を勧めるため、大阪府立大(堺市)や大阪市立大をライバル視し、両大学のある大阪府南部を「ひったくり事件など刑事事件が頻発し、きわめて悪評が高い」などとおとしめた文書を全国の301の高校に送っていたことが24日わかりました。
 やり玉に挙げられた両大学は「地域とともに発展してきた大学に対し、許されない行為だ」と抗議。
京都府立大は同日、両大学に謝罪文を送りました。

准教授は府立大が4月に開設する生命環境学部生命分子学科の教授に就任する予定で、昨年末から今月14日にかけ、自作の文書をファクスで高校の進路指導部宛に送付していました。
 文書は新学科への受験を強く勧める内容だが「北山地区は…治安が極めて良好」と書く一方、大阪の両大学の環境を太字で下線まで加えて悪く表現し、他の大学も「少々物足りない」と悪い印象を与える表現を重ねていました。

 准教授は「新学科で知名度が低く、優秀な学生の確保に強い不安があり、何とか注目してもらおうとしてやった。見識を欠き、反省している」と話しているということです。

 なんとも大人げないなあ・・と感じますが、「大阪の治安が悪い」というのも、なんあんとかせなあかんのちゃいますか!と言いたくなります。
平成18年中のひったくり認知件数・・・・・・・5,311件(前年比-231件)※未確定
平成19年6月末現在のひったくり認知件数・・2,422件(前年比-99件)※未確定
平成18年中のひったくり認知件数は、ピーク時であった平成12年の10,973件から半減しましたが、31年連続で全国ひったくり認知件数ワースト1という不名誉な記録を更新しています。

平成19年6月末現在では、99件の減少が見られますが、未だ多くの発生が見られます。
大阪府警察では、全国ワースト1の不名誉な記録を返上し、「安全なまち大阪」を確立するため、広報活動や検挙・警戒活動を強化しています。
毎月400人以上の人が被害にあっています。

こう聞くと、京都府立大学の教授が行った行為は許せるものではありませんが、大切な我が子が下宿したり、通学するには不安だという受験生のご両親の気持ちからは、こうした防犯・犯罪情報というのも学校を選択する一つの情報になるのではないかと思います。

競合相手を悪くいうのは問題ありますが、自分達のメリット、良さをPRするのは大いにやるべきで、色々な面でのPRをしていくことは大切だと思います。
「防犯」がマンションなどの入居の第一条件になる時代ですから、「防犯」が大学選択の条件になってもおかしくはないと考えます。個人的にはちょっと悲しいですが。

大阪は「防犯モデルマンション登録制度」や「防犯モデル駐車場登録制度」などを全国に先駈けて実施している地域でもあります。
社団法人大阪府防犯協会連合会でどちらも実施しており、セキュリティハウスからも何名もの防犯設備士、総合防犯設備士が制度の内容検討や実際の防犯診断を行っています。

もっともっと、こうした取り組みを実施して、「大阪は明るくきれいで安心」と言われるようにしてほしい。
橋下知事、たのんまっせ。

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