防犯ブログ
- 侵入手口
2008年02月07日
会社倉庫に侵入、インターネット接続機器を盗む
京都で逮捕された泥棒、土木作業員K(50)は同日午後1時15分ごろ、右京区西院東淳和院町の電話取り付け販売会社N社のビル4階倉庫に侵入し、インターネット接続機器(7万5000円相当)を盗みました。
ビルの5階が社長(41)の自宅で、物音に気付いた母親(65)が倉庫にいたKを発見。
電話で連絡を受けた社長が1階でKを取り押さえました。
調べに対し、「売って金にするつもりだった」と供述している、ということです。
この何気ないニュースなのですが、
1)4階の倉庫に侵入した・・・・4階まで気付かれず侵入してしまっている。
もし、倉庫が1.2階なら物音に気付くこともなかったのではないと推測されます。
何も防犯システムがついていなかったと推測されます。
2)インターネット接続機器を換金すると泥棒は考えていますが、社長はまさかそんなものが盗まれる、狙われるとは思っていなかったと思います。このように一般の方と泥棒との意識は大きくずれていることが多いのです。
3)5階より65歳の母親が倉庫に下りて犯人を発見。その後電話で社長を呼び、1階で男を取り押さえた。・・・・物音がしたからと下りていくのは非常に危険。
今回は二人とも無事で、犯人も逮捕されましたが、こんなことは「めったにない」と考えるべきです。
ほとんどの窃盗犯は武器を所有しており、侵入時点で非常に緊張状態にあるため、突然家人と出くわすと、居直り強盗に変身するケースも非常に多いのです。
本当に幸運が重なって、窃盗被害が未遂に済み、家族も誰も危害を受けずに済んだのだと認識していただきたいと思います。
自宅と事務所・店舗・倉庫が一緒の建物になっている場合、「自宅に常に人がいるから防犯システムなんていらない」と考えている人が多いのですが、それは大きな間違いです。
自宅と一緒になっているからこそ、「家族の命も危険である」という認識で、防犯対策を行うべきです。
最も大切な家族、かけがえのないものを守るには、建物の中に入られる前に撃退する、未然に防ぐための防犯対策が重要です。
具体的には、泥棒の最も嫌がる4原則、「目」、「音」。「光」、「時間」を、防犯システムの中に組み込み、泥棒が嫌がる環境を作ることがポイントです。
倉庫は、先日から世間を騒がしている「中国毒入りぎょうざ」のように、不審者に侵入されると、そうした「異物混入」の可能性もあります。倉庫業などの場合にはそうしたリスク管理の観点からも防犯対策、防犯システムの設置が必要です。