防犯ブログ
- 侵入手口
2008年02月27日
「農村のセキュリティ対策」
「今、農村が狙われています!」
ここのところ、ニュースの中で逮捕された泥棒の供述に気になるフレーズがあります。
「農村は無施錠は多く侵入しやすかった」
2月15日秋田で逮捕された泥棒は、03年12月から07年9月にかけ、秋田県中央・南部の農村・山間部で夜間を中心に、忍び込み194件▽車上狙い45件▽事務所荒らし3件――など計254件の窃盗を繰り返し、現金計約1400万円と商品券や腕時計など計約100万円相当を盗んだ疑いで逮捕されました。
忍び込み被害に遭った住宅のすべてと、車上狙いのうち44件が「無施錠」でした。
忍び込み被害はすべて無施錠で「施錠された家はあきらめた」と供述。
当初、車上狙い専門だったが、「車が無施錠なら自宅も無施錠が多い」と気付き、窓や勝手口からの忍び込みにも及んだということです。
茨城県水戸市で逮捕された男(55)。水戸市や常陸太田市など県内10市1村で計108件、被害総額約1500万円の空き巣を繰り返していました。
06年5月ごろ〜07年11月、主に平日の昼間に農家に侵入し、押し入れや引き出しなどから現金の盗みを繰り返しました。
侵入前にインターホンを鳴らして留守を確かめていました「不在確認」。
逃走しやすいよう、平屋建てか2階建ての1階部分だけを物色していました。
「農家は無施錠が多くねらいやすかった」と供述。
金はパチンコや生活費に充てたということです。
どちらも田舎専門。そして「無施錠」専門です。
「無施錠」というのは、防犯意識が希薄である証拠で、都会ではありえないことですが、まだまだ田舎では多いようです。
秋田の空き巣は「鍵かけ啓発のポスターやのぼりがある地域では窃盗をしなかった」とも供述しています。
つまり、防犯意識の高い地域は狙わないということなのです。
泥棒はプロです。何度も同じ手口で侵入を繰り返します。
そんなプロの泥棒が犯行の前に何を考えていると思いますか?
「絶対に捕まりたくない」ということなんです。
だから泥棒は「下見」をします。「下見」をして、「侵入しやすい家」つまり「人目につかない」「簡単に侵入できる」といった家を建物の外から判断して、ターゲットにするわけです。
そんな泥棒にとって、最も嬉しいのが「無施錠」
だって、鍵もかけていないんですから、窓ガラスを割ったり、扉をこじ開けたり・・といったご自慢の侵入手口を行使しなくてもガラガラ・・て開けて、入ることができるのです。
泥棒は侵入に時間がかかることを嫌がります。約7割の泥棒が5分以上かかるとあきらめるというデータもあります。
そんな泥棒にとって、「ガラガラ・・」という無施錠は1秒で侵入可能な、ドラえもんの「どこでもドア」みたいなものです。
泥棒に狙われないようにするために「泥棒の嫌いな環境」を作ることが大切です。
警察が発表する「侵入防止4原則」は、目、音、光、時間。
これを活用することで、泥棒が「侵入しにくい」と判断し、侵入をあきらめます。