防犯ブログ
- 放火・火災
2008年03月04日
火災警報器普及へ家屋模型を講習に活用
住民に住宅用火災警報器の早期設置を促そうと、鶴岡市消防本部は警報器を取り付けた家屋の模型を作成。
普及が進まない現状を打破しようと、模型を使って必要性や仕組みを分かりやすくし、自治会や町内会、
事業所単位で開催する講習会などでアピールしています。
警報器は消防法の改正に伴い、新築住宅は2006年6月から義務化され、既存住宅は11年5月末までに設置が義務付けられました。
煙や熱に反応して警報音が鳴る仕組みで、早い段階で火事に気付くことができ、スムーズな避難を可能にします。
こうした中、県内の設置率は「10%程度」(県総合防災課)とされ、鶴岡市消防本部管内でも、チラシを配ったり、講習会や説明会を月平均で10回ほど開催しているが、今年1月末現在の設置率は7.5%と伸び悩んでいます。
家屋の模型は市内の大工に依頼し、1カ月ほどで完成。木製の2階建てで、縦約1.3メートル、横約1.2メートル、奥行き約60センチ。1階には台所と居間、2階に寝室が2部屋。設置が義務付けられている寝室と階段の天井には、煙を感知すれば実際に作動する警報器を付けました。
同消防本部予防課は「火災を出さないことが一番だが、万一のときは発見の遅れが致命的になります。住民が設置状況や有効性をイメージしやすいよう、人が集まるいろいろな機会に模型を活用して説明したい」と話しておられます。