防犯ブログ

  • 犯罪情勢
2008年04月28日 相次ぐ硫化水素自殺今月だけで50件以上発生!

 まことに残念ながらここ最近複数の洗剤や入浴剤などを混ぜて有毒な硫化水素を発生させ中毒死する自殺が相次いでいます。
「苦しまずに死ねる」とインターネット上にはこうした文言とともに具体的な方法が紹介され、4月だけでも50人以上が自殺し,有毒ガスが外部に漏れ出すなどして、家族や近隣住民らが巻き込まれるケースが多発しています。

 硫化水素(H2S)は無色で、腐った卵のようなにおいのするガスで、硫黄泉などの温泉からも発生します。
毒性は強く、800ppm以上の濃度のガスを吸入すると即死します。他の有毒ガスに比べ影響が出るのが非常に早い。
腐った卵のにおいを感じたら、現場に近づいてはいけないと警告。

脳が酸素を利用するために必要な酵素の働きを阻害し酸欠と同様の状態に陥り死に至ります。
硫化水素のにおいは刺激が少ないため我慢しやすく脱出などが遅れがち。
100ppmを超える濃度で30分を過ごすと、自力で脱出できない状況になります。

  硫化水素の使用は周囲に迷惑をかける恐れが高く、空気より重く発生階の下の人も巻き添えになります。床にたまったガスにも注意が必要で、救助に行った人の2次、3次被害も多いので、腐った卵のにおいのする場所には絶対に近づかないようにし、万が一の時の為に硫化水素の濃度が測れる硫化水素検知器などの防衛機器のご検討も必要ではないでしょうか。

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