防犯ブログ

  • 侵入手口
2008年04月14日 駐車場の中のトラック ご注意

全国で駐車中のトラックなどが盗難に遭っています。

●大阪の運送会社で今月2日、硫酸や塩酸などの劇薬を含む薬品13本(各500ミリリットル)入りの段ボール1箱が紛失していたことが分かった。同社は盗まれた可能性もあるとみて、大阪府警大正署に盗難届を出した。
大阪市中央区の化学会社へ運ばれる予定だった5箱のうちの1箱で、2日午前0時ごろトラックで同支店に到着、他の荷物と一緒に置かれていたという。同8時ごろ、配送する運転手が足りないことに気付いた。(毎日新聞4月12日より抜粋)

●9日午前5時8分ごろ、大阪府枚方市甲斐田町の月極駐車場で、乗用車から煙が出ているのを巡回中の機動警ら隊員が発見し、119番通報。約10分後にも現場から約70メートル離れた同市須山町の月極駐車場で、トラックの荷台のビニールシートが燃えているのを警戒中の枚方署員が発見した。さらに午前7時50分ごろ、両現場から約2・5キロメートル離れた同市招提北町の資材置き場で、トラックや乗用車など計3台が炎上しているのが見つかった。いずれもけが人はなかった。枚方署は周りに火の気がないことから、連続不審火とみて調べている。(産経ニュース4月9日より抜粋)

●八日午前四時ごろ、日立市留町の運送会社駐車場から、大型トレーラーが盗まれているのを社員が気付き、日立署に届けた。トレーラーには荷主から市内への運搬を依頼された一メートル四方の銅板百三十三枚(約二十一トン)が積んであり、車両を含め被害額は約三千万円。社員がトレーラーを確認した七日午後九時以後の犯行とみられる。
トレーラーは施錠されており、犯人は何らかの手口で車内に侵入して車両ごと盗んだとみられる。駐車場に門扉はなかったという。(東京新聞4月9日より抜粋)

●トラックや乗用車からバッテリーが盗まれる被害が今年に入り3月末までに11件、約400個と急増。
盗難が確認されたのは鹿児島、鹿屋、南さつまの3市。自動車整備工場やリサイクル業者の資材置き場にあった乗用車用の約300個、トラックやバス用で大型の約100個の計約400個が持ち去られました。被害総額は約280万円。

トラックなどは、屋外の駐車場に止めてあり、夜間は無人。つまり泥棒にとっては現金が屋外に置かれているのと同じように感じているのかもしれません。トラック自体も海外に高値で販売できますし、荷物の銅板やバッテリーは金属価格高騰で高く換金可能。又、硫酸や塩酸などの劇薬を含む薬品13本は、他の犯罪に使用される可能性もあるものです。

これだけ狙われているのだから・・と思うのですが、悲しいことに防犯対策はなかなか進みません。
経営者にとっては、これだけガソリンが値上がりして利益がダウンしているのに、追加で防犯対策に経費は使えない・・ということなのかも知れませんが、本当は逆です。
バッテリーを盗まれたトラックやバスは、その日仕事はキャンセル。運休となりました。突然の運休・・これは信用問題にもなる他、お客様を他社に取られる事態にもなると思います。

劇薬など荷物を盗まれたというのも、管理責任を問われることとなります。
一度なくした信用はお金では買えません。なくした顧客は永遠に戻ってこないこともあります。

防犯対策としてどういうことをしたらいいかというと、外周警備+防犯カメラのシステム。
異常発生時には、携帯電話で画像を送信します。
こうしたシステムが月々数万円という経費で手に入るのですから、リスクに対する対策は「予防」として被害に遭う前に行うことをお勧めします。
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